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ブックマーク / macska.org (12)

  • 憲法24条の「異性愛主義」を隠蔽する「メタ異性愛主義」言説 - macska dot org

    fem-general メーリングリストで話題となっている憲法24条について。自民党の憲法改正プロジェクトチームが発表した「論点整理(案)」において「婚姻・家族における両性平等の規定(現憲法24条)は、家族や共同体の価値を重視する観点から見直すべきである」と明記されたのに対し、「男女平等と個人の尊厳を憲法から消させない」として「STOP! 憲法24条改悪キャンペーン」が発足し、集会などを開く。そして京都で開かれた同趣旨の集会にひびのまこと氏が「憲法を改正しよう!」というビラを持って乱入(じゃなかった、参加)したというのが話の発端。 話の前提になるので、憲法24条の条文をここに挙げておく。 日国憲法 第24条 1. 婚姻は、両性の合意のみに基づいて成立し、夫婦が同等の権利を有することを基として、相互の協力により、維持されなければならない。 2. 配偶者の選択、財産権、相続、住民の選定、離

    憲法24条の「異性愛主義」を隠蔽する「メタ異性愛主義」言説 - macska dot org
    marinee
    marinee 2013/01/01
    『24条に限って言えば(必ずしもひびのさん自身の言葉ではないが)「性別二元論」「異性愛主義」「婚姻中心主義」「モノガミー中心主義」といった点が挙げられる』
  • 北米社会哲学学会報告2/結婚制度、リベラリズム、中立原理の限界 - macska dot org

    前回に続き、北米社会哲学学会@ポートランド大学からの報告。会場で取ったメモは全部で35ページあるのだけれど、前回の記事ではたったの5枚分しか紹介しきれなかった。このままのペースだと何回続くか不安だけど、うまいことまとめて5回くらいにおさまるといいなぁと思っている。ていうか、もともとはそれぞれの発表について1段落でまとめるつもりで書き始めたのだけれど、哲学の発表を1段落にまとめるのはさすがに無謀だった。 というわけで今回取り上げるのは、「結婚」をテーマとした二つの発表。まずは、これぞ哲学という感じにイマヌエル・カントの倫理理論と結婚観を「メール・オーダー・ブライド」と比較しつつ批判した、セントラル・ワシントン大学哲学助教授でカントを専門とする Matthew Altman の発表。メール・オーダー・ブライドとは、先進国の独身男性向けに、アジアや東欧・旧ソ連などの国の貧しい女性を結婚相手として

    北米社会哲学学会報告2/結婚制度、リベラリズム、中立原理の限界 - macska dot org
    marinee
    marinee 2012/12/24
    複数人から成る大人同士の生活ユニットの法的保護を考える際の「最小結婚」という概念。『尊厳という基本財の分配に必要な機能を残しながら、どこまで結婚制度から特定の形をした関係の奨励や優遇をなくしていくか』
  • 「ウォール街占拠」運動における「運動内運動」――性暴力、ホームレス非難、ホモフォビアをめぐって - macska dot org

    世界経済活動の中心地であるニューヨーク市ウォール街において発生し各地に広まった「占拠」運動がはじまって二ヶ月近くがたつ。すでに広く報道されているようにこの運動は、不景気や失業難のなか経済格差が拡大していることに抗議するためにおこった運動であり、大手金融機関への規制強化や「1%」と呼ばれるようなごく一部の富裕層への累進課税などを掲げつつ、各地で経済や政治の中心部に近い広場を占拠し泊まりこむなどしている。 この記事は、この運動の政治的背景や今後の動向、来年の大統領選挙に与える影響などは扱わない。わたしが今回報告したいのは、白人・中流階層・異性愛者・男性たちが主導する「ウォール街占拠」運動の現場において、「運動内運動」を起こしている、あるいは起こさざるをえない立場に置かれている、性的少数者・クィアやトランスジェンダーの参加者たち、ホームレスの人たち、性暴力被害に取り組む人たちから聞いた、「運動内

    「ウォール街占拠」運動における「運動内運動」――性暴力、ホームレス非難、ホモフォビアをめぐって - macska dot org
  • macska dot org » Blog Archive » 黒人保守論客シェルビー・スティールが語る「それでもオバマが勝てない理由」

    米国大統領選挙の民主党指名獲得競争ではこのところバラック・オバマ候補が好調。ほんの数ヶ月前には組織のしっかりしたクリントン候補には到底かなわないという声も聞かれていただけに、オバマ候補の最近の勢いはすごいと思うのだけれど、それでもオバマは勝てないと近著「A Bound Man: Why We Are Excited About Obama and Why He Can’t Win」で主張している黒人保守系政治評論家の Shelby Steele のトークに参加する機会があったので、報告する。ていうか当は話を聞きに行ったのはちょっと前のことなんだけど、幸い話題の賞味期限が切れていないのでいまさらながら書く。 まずは Steele の人となりから。かれは現在スタンフォード大学に設置されたシンクタンクであるフーバー研究所の研究員の肩書きを持ち、政治と人種関係についての著書がいくつかある。フーバ

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  • 北米社会哲学学会報告1/性的指向、ホモフォビアと、ディスオリエンテーションの可能性 - macska dot org

    先週わたしは、ポートランド大学(わたしが以前講師をやっていたポートランド州立大学ではなく、カトリック系の私立大学)で開催された North American Society for Social Philosophy(北米社会哲学学会)の年次総会に参加した…というか、潜り込んで勝手に発表を聞いた。基調講演にも50人程度しか来ないような小さな学会であり、ほとんどの参加者はお互い何らかの面識のある同士でもおかしくないわけで、ネームタグも付けずに参加した部外者のわたしの存在は怪しまれていたかもしれない。でもせっかく参加したのだし、たまたま今年のテーマが「ジェンダー、平等、社会的公正」ありわたしが関心を持つ話題が多かったので、何回かに分けてそこで聞いた発表をいろいろ紹介したい。 最初に行ったのは性的指向とホモフォビアについてのパネルで、最初の発表者はカナダ・ダルハウシー大学の Ami Harbin

    北米社会哲学学会報告1/性的指向、ホモフォビアと、ディスオリエンテーションの可能性 - macska dot org
    marinee
    marinee 2008/07/30
    "強制異性愛主義社会においては幼い子どものうちから異性愛者であることを自明の前提として扱われる"「人には誰でも異性愛・同性愛・両性愛といった性的なオリエンテーションがある」という考え方は近代に特有の思想"
  • macska dot org ? Blog Archive ? 誰でも分かる「ジェンダーがセックスを規定する」の意味とその意義

    Filed under feminism Posted on 2006/05/30 火曜日 - 04:08:25 by admin Responses are currently closed, but you can trackback from your own site. http://macska.org/article/138/trackback/ 101 Responses - “誰でも分かる「ジェンダーがセックスを規定する」の意味とその意義” き Says: 2006/05/30 - 06:39:45 - ものっそ枝葉ですが、「ニュートン力学と相対性理論にあいだに生じる誤差は文字通り単なる誤差であり、よほど特殊なプロジェクトにでも関わっているのでなければ何の影響もない」というのは甘ーい。まちゅかさんがGPS(カーナビ〉を使ってるとしたらもろ関係あるですよ。人工衛星が高速で回っ

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    marinee
    marinee 2008/03/07
    ある分子生物学者の書いた論文がウソ論文だと疑われたはなしが興味深い。
  • アファーマティヴアクションを巡る倒錯した非難/苺畑カカシさんへ3 - macska dot org

    Filed under economics, politics Posted on 2008/02/25 月曜日 - 01:18:57 by admin Responses are currently closed, but you can trackback from your own site. http://macska.org/article/219/trackback/ 60 Responses - “アファーマティヴアクションを巡る倒錯した非難/苺畑カカシさんへ3” macska Says: 2008/02/25 - 08:27:02 - いまカカシさんのサイトを見たら、エントリが少し書き直されており、次の断りがありました。 お断り:このエントリーは数時間前に掲載したものを訂正して書き直したものです。特定の人物への個人攻撃のような内容があったのでその部分を削除しました。数時間前

    アファーマティヴアクションを巡る倒錯した非難/苺畑カカシさんへ3 - macska dot org
    marinee
    marinee 2008/03/05
    ”単純にイエスかノーで応えないからですか? しかし世の中イエスかノーで応えられる問題だけではないでしょう?”ほんとにそう。 /変態、変態と罵って、なぜここまでクイアを貶めようとするのか?
  • 考えていたよりも事態は進行していた/反売買春系フェミ団体観察記録3 - macska dot org

    昨日「 反売買春系フェミニスト団体観察記録、パート2」を書いたばかりなのだけれど、そのあとドロップイン・センターに顔を出してみたところ、事態はわたしが思っていたより悪化していた。と同時に、その矛盾に満ちた状況から、米国の最貧困層を救済することの気の遠くなるような困難さを感じたので、連続になるけれども第三弾の報告をしたい。 わたしが思っていたより悪い事態というのは大きく分けて二つある。ひとつめは、この反売買春団体からさまざまな支援を受けているクライアントたちが、実は既存の公的支援の対象となっているのにことさらこの団体にーー女性弁護士一人の力にーー頼ろうとしていることだ。例えばある女性はべ物がないというので弁護士が買い物に付き合って、しばらくの間べていけるだけの料を買い与えたのだが、実はこの女性はフードスタンプ(公的な費支援)を受ける資格があるのに申し込んでいないだけだった。あるいは、

    考えていたよりも事態は進行していた/反売買春系フェミ団体観察記録3 - macska dot org
    marinee
    marinee 2008/01/29
    ”クライアントを監視対象として扱うのではなく、一人の人間として信頼して扱うというこの団体の美点は、ここでも失われた。”
  • macska dot org ・ Blog Archive ・ 社会運動におけるネット利用と「運動マニュアル」

    自衛隊内部において性暴力を受けたと主張する現役自衛官が国を提訴した件に関連して、kallikles さんが支援運動によるネット利用のあり方を論じている(その1、その2)。その中で「macskaさんが運動マニュアル書くべきだ」という記述があり、トラックバックされたので、いまちょっと忙しいのだけれど(明日サンフランシスコに行く準備しなくちゃー)指名を受けたと思ってちょっとだけ書いてみる。 kallikles さんがサイトのあり方を添削している某「ファイトバックの会」とも無関係ではないわけだし。 「ネットの使い方がよく分からない」というならまだ救いようがあるのだけれど、ここで問題とされているような運動体ーーかれらだけが特別酷いというわけではなく、むしろネットを積極的に利用しているだけ進んでいると言って良いのだけれどーーはそもそも社会に向けて何かを呼びかけるということについてネット以前の段階で分か

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  • 「ポリガミー」と「ノン・モノガミー」の違い - macska dot org

    Filed under queer Posted on 2004/12/16 木曜日 - 18:10:23 by admin You can leave a response, or trackback from your own site. http://macska.org/article/58/trackback/ 9 Responses - “「ポリガミー」と「ノン・モノガミー」の違い” eyes Says: 2004/12/16 - 23:45:29 - こんにちは! eyesです。トラックバックをたどってやってきました。 >eyes さんの分類だと、わたしは「モノガミーの枠を超えられない」のに無理して「ポリガミーのようにふるまっている」ように見えるかも知れない。 いや、そうでもないと思いますよ。 モノガミーとポリガミーの間に何段階もグラデーションがあるはずで、バリバリのモノガミ

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  • 街頭買春エントリへの追記:経済学+エスノグラフィーの複合技がこんなにすごいとは - macska dot org

    「レヴィット&ヴェンカテッシュの『街頭売春の経済学』報告」への追加パート2。同エントリのコメント欄でcrafty さんから簡単な質問があったのだけれど、それに関連して少し書き足したいことがあったのと、それ以外の部分で追加したいことがあったので、ここに載せておきます。もうちょっと言いたいことをまとめてからエントリ書けば良かったと思うけど、まぁ一つのエントリが長過ぎても読んでもらえないし、ちょうど良かったかな(現状で既に長過ぎという噂もあるけど)。 まず crafty さんの質問。 ピンプのステレオタイプといえばまず黒人、なのですがそれも間違ったイメージでしょうか? もちろん例外はあるけれど、米国におけるストリートピンプの大半は黒人男性と思って間違いではないです。移民が多数を占めるような地域とかでは、わたしが全然知らない事態が進行しているかもしれないけど。 映画の悪役的なイメージだと、ピンプは

    marinee
    marinee 2008/01/16
    ”母親もちゃんと見物料払えよー”しかもこの家族はリピーターなのか。
  • 反売買春系フェミニスト団体を見学して感心したこと - macska dot org

    フェミニズムにおける激しい論争のひとつに、売買春に代表される性労働/性産業をどう評価するかというものがある。その大まかな分類は以前「売買春とフェミニズム理論4分類」で紹介したし、わたし個人の立ち位置は過去エントリ「『性労働者のためのクリニック』をめぐる論争」や『バックラッシュ!』キャンペーンブログ内エントリ「性労働者コンファレンス@ラスヴェガス報告」に詳しい。 反売買春をかかげる女性団体やフェミニスト団体ーー必ずしもすべての女性団体がフェミニスト団体ではないーーは昔からあったけれども、1980年代には法学者キャサリン・マッキノンらが中心となってポルノグラフィや性産業を厳しく規制する条例を作るなど法律を使った活動が活発になった。わたしの住むポートランドでも、性産業の撲滅を掲げるフェミニスト団体がいくつか設置された。そのうちの一つの活動を見に行く機会が最近あり、とても驚かされたので、紹介したい

    反売買春系フェミニスト団体を見学して感心したこと - macska dot org
    marinee
    marinee 2007/12/19
    ”熱意だけで団体を継続することは難しいけれども、あのチョコレートの小箱に秘めた真摯な想いは今後もずっと持ち続けて欲しいと思った。”
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