【AFP=時事】世界保健機関(World Health Organization、WHO)は10日、医学的には必要がないにもかかわらず出産時に帝王切開に頼る女性があまりに多すぎると警鐘を鳴らした。 帝王切開による出産「大流行」のブラジル、政府が歯止めの取り組み この状況は発展途上国でも先進国でも同様に「まん延」している一方、帝王切開手術が必要なのに手術を受けることができない妊婦も多いという。 医学界では1980年代半ば以降、帝王切開の割合は全出産例の10〜15%が望ましいとされてきた。この割合については現在、見直しが進められている。 WHOの2008年の統計によれば出産に占める帝王切開の割合は欧州では約23%、南北アメリカでは35%、西太平洋地域では24%だった。一方、アフリカと東南アジアはそれぞれ3.8%、8.8%と低い割合にとどまった。 WHOのリプロダクティブ・ヘルス(性と生