数多くのテレビ番組で絶妙な言葉のキャッチボールを繰り広げる今田耕司さんは、場の雰囲気や会話を人一倍楽しんでいるという。老若男女から愛される、今田流トークの心得を聞いた。 ◎場数を踏めば怖くない 今田さんは、芸人さんはもちろん、お客さんや素人さんとの会話のキャッチボールも上手いと評判です。誰とでも会話を弾ませられる秘訣は何でしょう? 「ありがとうございます。でも、難しいなあ。しゃべりに『コレが正解!』というのはないですからね。僕は考えてしゃべっていないので、何かアドバイスできるとしたら、『空気を読んだほうがええ』ってことでしょうか」 その「空気を読む」ことが、不得意な人がいます。今田さんの空気の読み方とは? 「こればっかりは経験です。場数やと思います。僕は、テクニックも何にもない若い時にラジオやら生番組やらでしゃべらされて、失敗する機会が多かったですから。失敗を繰り返して『ああ、こ
あちこちで話題の新書『ウルトラマンが泣いている』を読んだのだが、暴露本というよりも「嗚呼、やっぱり」感が濃厚に漂う本だった。 ウルトラマンが泣いている――円谷プロの失敗 (講談社現代新書) 円谷 英明 著者の円谷英明は初代社長 円谷英二の孫であり、二代目社長 円谷一の息子にあたる。シャイダーを演じた円谷浩の兄にあたる。 本書では前書きと目次の後、円谷一族三代の家計図がわざわざ示される。何故か。本書で記されるのは、祖父 英二と父 一の業績への賛辞、そして叔父であり三代目社長を務めた円谷皐の放漫&ワンマン経営への呪詛、その後社長を継いだ兄 昌弘と著者がどれだけ奮闘しても経営を立て直せなかった苦悩、そして社内クーデターと外部資本による会社乗っ取り……等々である。更にその結末は、本書の帯に書かれた一文通りだ。 つまり本書で描かれるのは、円谷ファミリーによる勝者無き覇権争いなのだ。 著者の叔父 皐に
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