世界に激震が走った英国のEU離脱を問う国民投票。 「英国で実際に何が起きていたのか、日本の記事ではあまり上手く伝えられていなかった。情報は膨大にあるのに上手く伝わっていなかったんです」 そう語るのは、ライターのブレイディみかこさん。そんな想いで書かれた記事「地べたから見た英EU離脱:昨日とは違うワーキングクラスの街の風景」は、地域に根ざして暮らす労働階級の人々の姿を見事に描き出し、Facebookで1万シェア、はてブ数が1500と、「海外政治」というジャンルでは異例と言えるくらい、多くの人に読まれました。 「私は移民」と語り、英国で保育士として働きながら執筆を続けるブレイディさんの記事には、現地で暮らす人々の息遣いまでもが聞こえてくるようなリアルさがあります。 渡英して20余年。保育士でライターという異色の二足のわらじを履き、「私は肉体派」と豪語しながら日本の右派・左派に厳しい視線を向ける