Xenはバージョン3.0からSMP(Symmetric Multi Processing,対称型マルチプロセッシング)に対応し,ゲストOSに複数のCPUを割り当てることができるようになった。そこで,ここでは一つのゲストOSに割り当てるCPUの数を変化させて,性能を測定する。検証用環境としては,CentOS 5.1を利用する。 複数のCPUを割り当てて性能試験を進める場合,当然,複数のCPUに対して負荷をかける必要がある。せっかくCPUが複数個あっても,ベンチマーク・ソフトウエア自体がシングル・タスクで動作し,さらにCPUを1個しか利用しないものであれば,性能の向上は期待できない。 さらにCPUが2個になっても,一般に性能は2倍にはならない。どの程度向上するのかは,実行したソフトウエアの内部構造にも依存する。 以上から,SMP環境でのベンチマークはシングルコア上でのテストに比べて評価が難しい
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