この作品をラブコメだとすると「恋愛感情の弱さ」が特色だと思います。 1.竜児:実乃梨に恋愛感情を持ってるけど、一番大事なのは大河 主人公・竜児は、結局いつもヒロイン・大河のことばっかり考えていますが、本人が自覚している通り、大河に抱いている好意は父親的な愛情のほうが強い。恋愛の対象はやはり実乃梨です。そして、最終的に2人の内どちらかを捨てなければいけない、ということに対する自覚がなく、7巻で亜美は警鐘を鳴らします。 「父親でもないのに、先に老いて死ぬわけでもないのに、『絶対手を出さない』って決めてる女を、高須くん(竜児)は大事に大事にしてるの。で、心にはちゃーんと本妻がいて、三人はまるでおままごとみたいに自分の役割をわかってて、パパ役、ママ役、子供役、って」 「高須くんとタイガーの関係は、すっごく不自然。すっげえ変。こんな幼稚なおままごと、もうやめた方がいい。きっと最初から間違って