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ブックマーク / amn.hatenadiary.org (1)

  • 2008-01-17

    私は たぶん、今目覚めた。 ここはどこだろう。私は何をしているのかな。 私は生暖かい液体に浸っている。 眼を閉じているのか、それとも開けているのか――わからない。けれど、辺りは暗くて、とても静かだった。私は少し身体を丸める。私を浸す液体が揺れて、ぽつりと垂れる。 声が聞こえる、悲鳴のような。 何を怒っているんだろう、或いは、悲しんでるようにも聞こえる。 私の気持ちは、とても安らかだった。 少し寒い。 私は 目覚めているんだろうか。 「ギャアアアアアア・・・!」 「ギャアアアアアア・・・!」と断末魔を叫びきったきり、そのまま男は絶命した。床に死体がごろり、と転がる。その全身は傷だらけだった。傷はどれも広く、深い。ついさっきまで体内をぐるぐる流れていた血が、ありとあらゆる傷口から、ぶくぶく泡を立てて吹きこぼれている。ぼくの目の前でひとつの命が今、消えた。 ひとつの命を消した少女が、その傍らに立

    2008-01-17
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