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文学と短編小説に関するmasarin-mのブックマーク (11)

  • 第2話 「雑踏」3 - 人生で迷っている人たちの短編集(まさりん) - カクヨム

    やがて僕たちの短い旅の目的地の前に到着した。山野楽器である。ここでシホがナカムラにギターを買い、ついでにイルミネーションでも見ようとここまでやってきた。CD売り場である一階を尻目に四階のギター売り場へとエスカレーターに乗った。エスカレーターは片道で、帰るときは階段を降りなければならない構造になっていた。 四階に着く。エスカレーターの終点はフロアの中央に位置している。僕たち三人は、クラシックギターやアコースティックギターを眺めつつ、手前奥にある、エレキギター売り場へと向かう。 売り場の奥から、ギターをチューニングするハーモニクスの音が聞こえた。壁際にある通路の手前の床には所狭(ところせま)しとエレキギターとベースが並んでいる。壁と中央にはガラスのショーケースが並ぶ。床に立っているのは比較的廉価なギターだ。ケースのなかには数十万円のギターが並んでいる。奥では五十歳くらいの中年男性による試奏(し

    第2話 「雑踏」3 - 人生で迷っている人たちの短編集(まさりん) - カクヨム
  • いったいどこに--十分日記153 - 今日の十分日記

    このブログは日記を書くのを目的としているので、今考えていることをそのまま書けば良いのである。しかし無意識に文章を形成しようと思ってしまうので、無自覚に文章に形成しやすいネタを探してしまう。 今、自分が書いた小説をどこに出そうかと言うことで迷っている。書き上げたのは4月1日なので、5日間書き直しながら迷っている。たかだか30枚の小説なのだからそれほど迷う必要はないのである。30枚は少ないのでコンテストには出しづらい。 文章に形成しやすい状態とは、今回の例で言えば「どこどこに小説を出した」というネタである。何に期待をして、どこに小説を出した、という方が文章が書きやすい。 迷う理由はやはり自分の文章と毛色の合う所というのがなかなかないからだ。 「小説家になろう」は1番有名なサイトであるが、ラノベ的な傾向が強い。というより、カクヨムでも、エブリスタでもそうだ。 別に私はラノベを書きたくないとか、二

    いったいどこに--十分日記153 - 今日の十分日記
    masarin-m
    masarin-m 2018/04/06
    どうしようかな
  • 短編小説ーー十分日記138 - 今日の十分日記

    例によって短編小説を書いた。「短編小説の集い」のお題では無いので、字数は「同じくらい」という緩さで書いた。 小説を書くときに使用するというのはチャレンジしていないが、ブログの記事を書くときによく「音声入力」、「音声認識」を利用する。下書きなどそれで行うと非常にスピーディに文章を作成できる。 音声入力系の機能は、アップル系ならSiri、マイクロソフトならコルタナ、グーグル系ならグーグルが処理している。処理と同時に多くのサンプルを得ているのだろう。 これらのソフト、私が使うのは軒並み精度が低い。特にマイクなしのノートパソコンでコルタナという組み合わせが一番最悪だ。Siriでも精度が低い。 「きっと不良品をつかまされたのだ」 とはじめ思っていたのだが、原因はここのところの慢性的な鼻炎にあった。鼻づまりの声は認識精度が著しく落ちるのである。 今回の課題は「monogatary.com」というサイト

    短編小説ーー十分日記138 - 今日の十分日記
  • 電気仕掛けのペットロス|まささん

    店は「雪の下」といった。大通りと土産物屋が立ち並ぶ通りに挟まれた場所に立っていた。 ふたつの通りは観光客が一年中あふれている。並んでいるべ物屋も、古い店はそれなりの価格設定になっている。だが、新しい店や通りから奥に引っ込んだ店は、それなりにリーズナブルな価格になっている。店によっては、リーズナブルな店の倍の金額を取る店もある。 舞が初めてこの店に来たころ、彼女はこのあたりで働きたくて、働き口を探していた。母親のいる老人ホームがこのあたりにあるからだ。舞の母親は、クセのある母親らしく、最後死ぬときはこのあたりが良いと言い張って、勝手に老人ホームに入所した。もちろん、費用は舞が持った。急に言い出すので、夫が死ぬときに残した生命保険は使い果たした。日の慣習的に、老人ホームに入ったからといって、全く放っておくわけにはいかない。我ながらため息が増えたと思うのだが、断ち切れぬものは断ち切れぬものと

    電気仕掛けのペットロス|まささん
    masarin-m
    masarin-m 2018/03/01
    新作小説。本当は先月分として出したかったけど、一日遅刻。外国人が多く訪れる喫茶店。未來のペットロスのお話、
  • 煮詰まりーー十分日記137 - 今日の十分日記

    お題に「ニャン・ニャン」というのがあって、下ネタを書くお題かと思った。もう一個ニャンが加わり、2,2,2。つまり、の日というわけだ。 どうでもいい。 今、短編小説を例によって書いている。 締め切りは今日。しかし、「短編小説の集い」はストップしているので、自主課題だ。 そして煮詰まっている。 気分転換にブログ記事を書いて、ジョギングに行こうと思っている。 煮詰まっているといっても、アイデアやイメージはあるのである。ないと書き出すことすらできない。そうでなく、書けないのである。気分が乗らない、といった感じか。こういう気分はブログを書き続けている同好の士はおわかりだろう。 こういう煮詰まりがあるとき、ブログならばやる作業は一つ。 それは期待値を下げる、ハードルを下げることが一番効果がある。 長い文章を書かない。展開を考えない(書きたいところでいきなりぶった切る)。もてようと思わない。 これが三

    煮詰まりーー十分日記137 - 今日の十分日記
    masarin-m
    masarin-m 2018/02/28
    今日、明日中には出す。
  • 一月自主課題、「優しい雨」振り返り--十分日記129 - 今日の十分日記

    一月の短編小説の集いはお休みである。ついでに言えば、2月も短編小説の集いはお休みである。だから自主課題として小説を1作書いた。うちのカミさんに「故郷」と言う課題を出してもらってそこから想像するものを書いてみた。 まささん|note 「故郷は遠きにありて思うもの」という言葉がある通り、短い小説であるならば、遠くにある故郷を追慕するという内容が良いのであろうと考えた。 特に長い間関わっていない故郷を追慕すると言う内容にしたかったので、それに沿うように場面を設定していった。 この母が子供を見ていて、自分の若い頃を思い出すという設定は、実際の人物をもとにして書いた。書かれた人は気付かないだろう。ずいぶん変えてるし、多分読まないし。 イメージをひと月くらい温めてから書いたので、書き始めてからは早かった。もう一作並行して書いているものが信じられないくらい難航していることを考えると、スッと書けると不思

    一月自主課題、「優しい雨」振り返り--十分日記129 - 今日の十分日記
    masarin-m
    masarin-m 2018/02/02
    今回の小説に関する振り返りです
  • クリスマスツリー|まささん

    ――交差点の先車両行き止まり。 そう書かれた立て看板が視線の端を後ろに流れていく。いつものジョギングコースのアスファルトはまだ濡れている。雨は朝には止んだはずなのに。信号の青い光がアスファルトを鈍く照らしている。 交差点の向かいには純喫茶店、道を挟んで向かいに個人医院、並んで奥には民家やアパートなどが続く。小さな住宅街のなかを駆け抜けると、工事現場に突き当たる。工事は広大な地域を抜ける環状線を造るものだ。小さな住宅街は年末のせいか、いつもよりも閑散としている。今年の師走はここ数年で一番寒い。 工事現場は人の身長より高い半透明のプラスチック製の防音壁で覆われている。防音壁の上部に白い蛍光灯が並んでいる。防音壁の向こうの工事の進捗状況に応じて、複雑に防音壁の位置が変化する。行き交う歩行者や自転車に乗る人々はまるで迷路を通り抜けるようだ。突き当たった防音壁を川に向かって走る。蛍光灯の光が私と濡れ

    クリスマスツリー|まささん
  • 「聖布」--十分日記100 - 今日の十分日記

    今回書いた「短編小説を集い」への出品作「聖布」の振り返りをしてみよう。 note ――つくる、つながる、とどける。 今回の作品、魂で起きた急に殺害の殺人事件をモチーフにしているが、この事件を上説明しようと思ったきっかけは、作品中でも出てくるが犯人を護送しているときの光景を見たからだ。普通犯人が護送される時、犯人は気づいていないか、気づいていてもふてぶてしく居直るか、それともような行動とるか、のどれかだ。 例えば、カメラを威嚇するとか新潟の少女監禁事件ではビジュアル系バンドのようなポーズをとっていた。甚だわかりにくい表現だがそうとしか言えない。呵々大笑しているものもいた。 Chage & Askaのアスカが少しカメラの方を威嚇しているようだった。 今回の事件の犯人は、必死に自分の顔を隠していた。ということは、周囲からは信じられないような犯罪を犯しているのだが、人が精神的に病んでいるのではな

    「聖布」--十分日記100 - 今日の十分日記
  • 小説「記憶のたわむれ」⑥ - Blue あなたとわたしの本

    「翌日──京都を離れる日──、俺はもういちどおばちゃんの店に立ち寄ることにした。好きだった蕎麦ぼうろを持ってな。フリーのライターというのはうそで、児童劇団の営業をやっていることなんかもちゃんと話そうと思った。当にやりたい仕事を、いまも模索していることも──。 よく晴れた、光のきれいな午後だったよ。俺は帰り支度をし、スーツを着、髭も剃って、船岡山のほうに向かった。 おばちゃんの駄菓子屋はなかった」 ──意味が飲みこめず、藤堂さんの顔を見た。 「駄菓子屋が、なかった?」 藤堂さんはあごを引いた。 「だって、昨日の夜はあったんでしょう?」 あったよ、と藤堂さんは平板な声で返した。 「そんな──、一晩で無くなるなんておかしいじゃないですか」、当たり前のことを言って藤堂さんの顔を見つづけた。藤堂さんも動かない目で見つめ返す。視線をつなげたまま、二人のあいだを数十秒が流れた。そして、ああ、と話を理解

    小説「記憶のたわむれ」⑥ - Blue あなたとわたしの本
    masarin-m
    masarin-m 2017/12/02
    話の筋と東堂の設定を考えるとこの後を想像したくなくる。
  • 冷徹な祭壇:死者の願いと猟奇の背後|まささん

    白壁に手をつきながら鉄製のタラップを登ってゆく。四〇代になりたてのころ仕事で腰を痛めてから騙し騙しやってきたが、季節の変わり目、特に今日のように晩秋で急激に気温が下がった日は、古傷がぶり返す。しくしく痛むのである。 白壁についた手を離すと手形が残っていた。掌を見ると、灰色に汚れていた。「クソッ」と内心悪態をついて、舌打ちをした。アパートのコンクリートの外通路を歩く。手摺りには黄色いテープが張られていた。通路から鉄道が見えた。ここは撮り鉄にとって、名所らしい。 現場は四つ並ぶ部屋の奥から二番目だった。ドアは開け放たれ、青い作業着の人間が頻繁に出入りしている。鑑識である。科捜研も出張ってきているだろう。 痛む腰を叩きながら部屋に入る。すれ違う鑑識が挨拶をしてくる。それに右手を挙げて応える。 「ウッくせえな」 手の甲を鼻に当てる。夏場のホームレスのような、強烈な生き物の内臓のような、そんな臭いが

    冷徹な祭壇:死者の願いと猟奇の背後|まささん
    masarin-m
    masarin-m 2017/11/30
    とりあえずフィクションです。時間かかりました。
  • 向いていない男|まささん

    家に入ると家族はもう寝ていて、家のなかは暗く静かだった。高層マンションの七階なので、周囲の騒音も何も聞こえない。 玄関の照明はだんだん明るくなるタイプだ。手探りでスイッチを点け、を脱いだ。まだ完全に明るくなりきっていない玄関に上がったとき、誰かがいるような気がして、視線を上げてしまった。普段は見ないようにしていた。 姿見に映った男を見てぞっとした。 姿見の男は、初夏で街行く人が軽装になっているというのに、まだスーツの上にトレンチコートを着ていた。顔にはほうれい線が深く刻まれ、額がいっそう禿げ上がっていた。コートの上からでも、身体の筋肉がそげ落ちているのが分かった。達観した老人の清らかさはなく、唇は生肉をべたように脂ぎっていた。 我ながらひどい顔だ。 頬をなで回しながら姿見に近づき、よく顔を見た。そのうち照明の照度が最大になった。姿見の顔もいつもの中年の男になった。 三年前、会社で課長に

    向いていない男|まささん
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