03年3月を底とする欧州株の上昇局面は5年目に入っている。この上昇局面で欧州株を買っているのは誰か?この質問に答える適当なデータがこれまでなかったのだが、今年6月からECB(欧州中央銀行)がユーロ圏の資金循環表の公表を始めた。その中から「株式・出資金(=上場株+未上場株+投資信託)」の主体別保有データをピックアップすると、06年末の保有者構成は大きい順から事業会社(27%)、家計(18%)、外国人(18%)、投資信託(17%)、保険・年金基金(9%)、銀行(7%)、政府(4%)となっている。データが入手可能な99年3月末から06年末までの8年の変化に目を向けると、構成比が大きく拡大したのは外国人(13%→18%)と投資信託(13%→17%)で、保険・年金基金(8%→9%)もやや拡大した。一方、家計(25%→18%)の構成比が大きく低下。また、事業会社(29%→27%)と政府(5%→4%)も