「ハゲタカ」というNHKのドラマの再放送を観た。 前に、6話中の第5話だけ観ていて、ツボがよくわからなかったのだけど、 今回は、1話を除いて全部観たので、世界観がよくわかった。 これは、ファンドによるM&A(合併・買収)の虚々実々を物語に仕立てたものだ。 M&Aに関する経済学のプロとしての分析は、 wired visionのブログ に書いたので、そちらで読んでいただくとして、ここではごく個人的な感想を書く。 このドラマは、とっても良くできていて、とりわけ人間模様のあり方を丹念に 描写しているところが、フィックションとしては秀逸だったと思う。いわゆる「浪花節」なんだけど、浪花節好きのぼくは涙を流しながら観てしまった。 でもね、 思うんだけど、この物語も「中小企業のひたむきに働く労働者」感というのを 全面に押し出しているわけよ。それが解せないのだ。 小説家もそうなんだけど、政治家もマスコミも、