今回はPicoからVGA信号を出力する方法について解説したいと思います。 Picoではpico-extrasというライブラリーを使って、PIOを制御してVGA信号を生成できるようになっています。このライブラリは現在はまだ正規のSDKの中に含める段階ではないという位置づけのようですが、すでに豊富な機能が用意されています。 ライブラリの名前は「scanvideo」です。このライブラリでは、scanlineという言葉が頻繁に出てきます。scanlineとは日本語で「走査線」のことです。多くの映像信号は、画面左から右へ、上から下へ走査線上を電子ビームが動いて映像を描画して行きますが、scanvideoが行う処理は、この走査線にカラー情報を載せていくようなイメージです。 ライブラリを使う上で、 VGA 信号の詳細を知っている必要はありませんが、知っていた方が理解しやすくなると思われますので、簡単に解
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