今年1~3月期の実質国内総生産(GDP)速報値は、前期比0・6%増、年率換算で2・4%増と、2四半期連続でプラス成長になった。 個人消費が3期連続で伸びた。設備投資と住宅投資も4期ぶりに増加に転じた。民間の内需がそろって復調したのは心強い。 ただ、商品などの在庫増加が、GDPを押し上げている面もある。積み上がった在庫を円滑に解消しないと、生産の抑制につながる恐れがあろう。 輸出は3期連続で増えたが、伸び率は縮小した。中国など海外経済の減速にも警戒が必要だ。 GDPの6割を占める個人消費の先行きが、安定成長を実現できるかどうかのカギとなる。 消費は昨年4月の消費税率引き上げ後に急減し、その後の回復は依然として緩やかだ。円安で食料品などの輸入価格が上がり、消費者の負担感は増している。 家計の根強い節約志向を払拭するには、購買力の源泉である賃金や所得を、着実に増やしていくことが欠かせない。 経団
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