オリンパスの十二指腸内視鏡が海外で問題を起こし、海外メディアによる報道を材料にオリンパス株が揺さぶられそうな気配だ。背景には都合の悪い情報を開示したがらない悪弊から脱却できない企業体質がある。 米ロサンゼルスのロナルド・レーガンUCLA医療センターで抗生物質が効かない薬剤耐性菌に感染したとして、感染源となった内視鏡を製造したオリンパスを相手取り、感染者側が訴訟を起こした。ロイターなどがこんな第一報を流したのは2月20日。オリンパスがこの問題について最初に開示したのはその前日だったが、米国向け自社サイトに限られた上、報道機関の取材に対して個別に対応するばかりで、日本語での投資家向け開示は遅れに遅れた。 オリンパスが3月6日にようやく日本語で公表したニュースリリース「米国における十二指腸内視鏡に関する報道等について」では、次のように説明しただけだ。 「米国法では、過去にFDA(米国食品医薬品局
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