「慰安婦」にさせられたと初めて名乗り出た金学順さんたちが提訴(金学順さんは1997年死去)。地裁判決は事実認定を行ったものの、法的主張は認めず請求を棄却。高裁では、強制労働条約違反、醜業条約違反などの国際法違反を指摘して、日本政府の安全配慮義務違反を認定。「国家無答責」の法理についても「現行憲法下では正当性、合理性は見いだしがたい」と高裁では初めて否定したものの、請求は棄却された。 提訴人 金学順ら「慰安婦」被害者9名と元軍人・軍属 1991年12月6日 東京地裁に提訴 2001年3月26日 東京地裁で請求棄却 2003年7月22日 東京高裁で請求棄却 2004年11月29日 最高裁で上告棄却・判決