専門店が地域のハブとなり、コミュニティを育てて、次の世代につなげていく。チェーン店が全国に広がり、オンライン流通が一般化するにつれて、こうした専門店が持つ社会的役割が失われつつあります。 書店とか、レコード店とか、スポーツ用品店とか、ゲームセンターとか・・・。 こうした中、かつての常連客が専門店に集まり、ご恩返しも兼ねてトークライブを行い、新たなコミュニティを作り出そうとする粋なイベントが開催されました。それが神田・神保町のかるた専門店「奥野かるた店」で3月14日に開催された「奥野の百年、ゲームデザインの千年」です。 奥野かるた店は大正10年(1921年)創業で、日本で唯一のかるた専門店。その一方でボードゲーム・カードゲームの聖地として、東京近郊の愛好家に古くから親しまれてきました。今でも二階には世界中の名作ボードゲームがずらりと並び、ほぼ定価に近い値付けで販売されています。 主催は遊戯史