出典:日経クロステック、2024年2月16日 (記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります) アクセンチュアとユーザー企業が共同で出資し、ユーザー企業のDX(デジタルトランスフォーメーション)やデータ活用の支援に向けた「新型IT子会社」を設立する動きがこの数年加速している。特徴はアクセンチュアの出資が20%前後と低く抑えられている点だ。かつてITベンダーがIT子会社に50%以上を出資して買収した動きとは大きく異なる。住友化学はアクセンチュアと新型IT子会社を設立すると同時に、以前からあるIT子会社を自社に取り込んだ。その狙いを探る。 「ITツールやビジネスのやり方が目まぐるしく変わるデジタルの時代、重要なのはスピードだ。社内でも業務委託ではだめなのかといった議論があったが、例えるならば共同出資はスピードを買ったようなもの」。住友化学とアクセンチュアの共同出資会社であるS