貸し出し行列の解消、蔵書の管理の効率化――。人手不足の町田図書館が抱える課題を解決したのは、“ちょっとアナログ風な”IT技術だった。 本が売れない、といわれる中、図書館が元気だ。2014年の日本図書館協会の調査によると、図書館数は増加傾向にあり、貸し出し数も微減にとどまっている。 東京の町田市立図書館(以下、町田図書館)も、地元に人気の図書館だ。イベントを開催したり、館内サービスを充実させたりといった工夫で利用者を増やしており、年間貸出冊数は、同じ規模の自治体の中で2位という実績を誇っている。 しかし一方で、“人気があるがゆえ“の問題も抱えていた。利用者が増える週末には貸し出しカウンターが混み合い、待ち時間が長くなってしまうのだ。ほかにも、膨大な蔵書の管理に手間が掛かるという問題が浮上していたことから、改善策を検討していた。 「『スタッフを増員すればいい』と思う方もいるかもしれないが、そう
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