警視庁公安部の国際テロ捜査に関する内部資料とみられるデータが、インターネット上に流れていることが分かった。データには、警察庁や警視庁という文言が入った文書のほか、担当課である外事3課の名簿らしき情報も含まれていた。警視庁は、内部資料が流出した可能性を含めて経緯の調査を始めた。 警視庁によると、ネットに掲載されたデータは、ファイル共有ソフトを通じて流れたとみられ、文書ファイルなど数種類の形式があった。29日夜、関係機関からの通報で把握したという。警視庁は、内部資料の可能性について「現段階では調査中で、詳細なコメントは差し控えたい」としている。 警視庁は現在、11月に横浜市で開かれるアジア太平洋経済協力会議(APEC)の首脳会議に向け、テロへの警戒を強めている。「ネット上の文書に記載された時期は最近ではない」として影響は少ないとの見解を示している。 警視庁では07年、北沢署地域課巡査長(当時)