米Cisco Systemsでも、セキュリティと生産性をいかに両立させるかという部分で模索を続けた。この二律背反を解決した要素の1つがエンドポイントセキュリティだという。 「われわれはセキュリティを『障壁』ではなく、何かを可能にする『イネーブラ』にしたい」――先日来日した、米Cisco Systemsのセキュリティテクノロジーグループ担当上級副社長兼CTO、ボブ・グライコーフ氏はこのように述べ、ネットワークに組み込んだ形でセキュリティを提供し、ユーザーがそれと意識しなくとも保護を享受できる環境を実現したいと語った。 セキュリティはとかく、ユーザーの使い勝手や自由度を制限し、日常業務を邪魔するものととらえられがちだ。グライコーフ氏によると、Cisco自身、セキュリティと生産性をいかに両立させるかという部分で苦労してきたという。 「ある従業員が、翌日のプレゼンテーション用の資料を夜中に作成して