早稲田大学を中心とする研究チームが、電子データや紙文書による情報伝達の経路を追跡する技術を開発した。情報漏えいの経路調査や抑止効果などが期待されるという。 早稲田大学と岡山大学、NEC、日立製作所、NECシステムテクノロジーによる研究チームは11月30日、電子データや紙文書による情報伝達の経路を追跡する技術を開発したと発表した。12月1日から早大で実証試験を実施する。 開発した技術は、作成した電子データにDRM(電子著作権管理)、紙文書に電子透かしを埋め込み、情報が伝達される経路上でチェックして、集中管理サーバで記録する。さらには企業や組織間で管理サーバを連係できるようにし、異なる環境でも情報の伝達状況や操作などを追跡できるようにした。 具体的には、DRMによる暗号化やアクセス権限による利用制限、操作状況を管理サーバで集中的に把握できるようにする「来歴管理技術」、管理サーバ間で情報を利用す