昨年1年間に不正アクセス禁止法違反容疑で警察が摘発した件数は、前年比約46%増の2534件だったことが警察庁のまとめで4日分かった。不正アクセス禁止法は2000年に施行されたが、摘発は5年連続で増えており、過去最多となった。 同庁によると、他人のIDやパスワードなどを盗んでインターネットオークションに架空出品するケースが特に増えており、前年比55%増の2147件に達した。 IDやパスワードは、実物そっくりの銀行サイトなどに誘導して書き込ませるフィッシングと呼ばれる手口で盗まれたケースが、昨年は前年比約24倍の2084件あった。 一方、架空のネットオークションでの詐欺容疑の立件は、前年比54%減の522件にとどまった。大手ネットオークション会社が、商品受け取り後に代金決済するサービスが広まっているためで、架空の商品がネットオークションにかけられても、被害が未然に防がれる傾向が強まってい