日本を標的とするAPT「ブルーターマイト」は、少なくとも2013年11月から活動していました。このAPT集団は、新たな攻撃手法を取り入れながら現在も攻撃を続けています。 日本年金機構がサイバー攻撃を受けて情報が流出した事件は、2015年上期の大きな話題となりました。サイバー攻撃による情報流出が起きると、被害に遭った組織の体制や姿勢が問われる傾向にありますが、こうしたサイバー攻撃が日本社会に対してどのような意味を持つのか、という議論は少数でした。いま、日本は現在進行形でサイバー攻撃にさらされています。Kaspersky Labでは、日本を狙ったサイバー攻撃「Blue Termite」(以下、ブルーターマイト)の活動を昨年10月に確認して以来、調査を続けてきました。 ブルーターマイトとは 日本国内の組織を主な標的として活動するAPTです。APTとはAdvanced Persistent Thr