11月12日、13日の2日間に渡り、東京・表参道の青山ダイアモンドホールでセキュリティ関連セミナー「PacSec カンファレンス 2008」が開催されている。2日目のカンファレンスではドイツ・ダルムシュタット工科大学のErik Tews氏が、TKIPの解読に関する講演を行った。 ■ WEP機器のアップグレードで対応できるTKIP Tews氏ははじめに、無線LANで広く利用されている暗号化方式「WEP」について説明。WEPは1996年から使われている方式であり、2001年には解読による攻撃が始まっていたとし、「最新の攻撃は無線トラフィックを1分程度キャプチャするだけで実現できる」とコメント。1つの秘密鍵を共有する方式のみをサポートし、企業向けの暗号鍵管理が考慮されていない、パケットを容易に改ざんできてしまうといった問題点が多く存在するとした。 こうした問題の解決策として、2003年からWPA