「やらないで後悔するより、やって反省した方がいい」とは自己啓発本で散見される常套句である。スポーツ系の人が口にする印象もある。ただ、間違いなく言えることは「やって後悔することも確実にある」ことだ。例えば、長寿番組の引き際がそうである。座組やタイトルを変えて延命した例は滅多にない。にもかかわらず、人は同じあやまちを繰り返す。「やって後悔する」ことは多い。 「マエタケだから」で許されたはずが 今から31年前の1990年10月3日は、フジテレビの人気音楽番組『夜のヒットスタジオ』が22年の長い歴史に幕を下ろした日である。 『夜のヒットスタジオ』は1968年11月4日、生放送の音楽バラエティ番組として産声を上げた。当初の司会は前田武彦と芳村真理。“マエタケ”と呼ばれたこの時代の前田武彦は、放送作家を出発点として、作詞、コラム、俳優、司会、ラジオパーソナリティと、永六輔、青島幸男、大橋巨泉と並んで、
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