2013年02月28日10:00 カテゴリ不動産日本人論 日本人はなぜ、土地を手放さないか? 日本と外国で不動産という世界を見ていると面白いことに気がつきます。それは、日本人は不動産を死ぬまで手放さない傾向が強いのであります。外国の場合には相続の仕組みによって違いは出てきますが、土地にそこまで愛着はなく、売る時はさっさと売る、というのが私の認識であります。 ではなぜ、日本人は土地にそこまで愛着を持っているのかといえば日本は歴史的に小作農が土地を所有できたということが大きいのかもしれません。欧米では資本家と労働者階級に分かれるのですが、資本家は通常、土地を持ち、その土地で農民を働かせるいわゆる農奴を通じて搾取をするというのが大まかな歴史の流れであります。つまり、小作農が自分の土地を持つというスタイルはなく、あくまでも大資本家のもとで働かせてもらうという流れでありました。 ところが日本の場合に