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ブックマーク / natgeo.nikkeibp.co.jp (96)

  • 極寒地の「そり犬」、9500年前にはすでに活躍、最新研究

    米アラスカ州ジュノー近くのハーバート氷河にて、犬ぞりチームがレースに挑む。驚くことにそり犬たちは、他の犬種のようにオオカミと交配することはなかったことが判明した。(PHOTOGRAPH BY KATIE ORLINSKY, NAT GEO IMAGE COLLECTION) もこもこの体毛にくるりと巻いた尾をもつグリーンランド・ドッグは、北極圏のツンドラ地帯が原産のそり犬だ。その遺伝的歴史を初めて深く掘り下げた最新研究によれば、世界最古の犬種かもしれないという。イヌの中でも、1989年に犬種となったばかりのラブラドゥードルなどとは違って、ハスキーやマラミュートなどを含むそり犬たちの系統は、少なくとも9500年前には確立されていた。 イヌはタイリクオオカミから進化したと考えられているが、この変化がいつ、どこで起きたのかは大きな謎に包まれている。科学者たちはそり犬の遺伝的な特徴と位置づけを探る

    極寒地の「そり犬」、9500年前にはすでに活躍、最新研究
  • ドイツは2度降伏した、第二次大戦の知られざる真実

    1945年5月8日、ドイツの無条件降伏が発効したことを祝う米軍兵士たち。ソ連を率いていたスターリンはこの翌日に2回目の降伏調印式を行わせた。(PHOTOGRAPH BY HULTON-DEUTSCH COLLECTION, CORBIS/GETTY) 1945年5月7日、ドイツはフランスのランスで連合国に対して無条件降伏し、第三帝国は終焉のときを迎えた。 それとも、終焉のときは5月9日のベルリンだったのか? それはどちらも事実だ。対立するイデオロギー、ソ連と他の連合国との軋轢、そして第一次世界大戦後に残った禍根によって、ドイツは実際に2回降伏した。 ヒトラーの死と最初の降伏 1944年から45年にかけて、連合国の勝利がますます確実になり、米国、ソ連、フランス、英国はドイツ降伏の条件について検討を重ねていた。しかし、1945年4月30日にアドルフ・ヒトラーがベルリンの地下壕で自殺して独裁に終

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  • サメと巨大イカが対決、初の証拠、前代未聞

    カリブ海のバハマ諸島沖を泳ぐヨゴレ。ヨゴレは通常、海面近くで捕するため、今回の発見はいっそう興味深い(記事に登場する個体の写真は次のページに)。(PHOTOGRAPH BY BRIAN J. SKERRY, NAT GEO IMAGE COLLECTION) 米ハワイ諸島沖の深海で、サメが巨大なイカと格闘した。相手はダイオウイカかもしれない。 体長2メートルのヨゴレ(Carcharhinus longimanus)というサメの体表に、巨大な触腕によるゴルフボール大の吸盤の傷跡が残されていたのだ。 これは、ダイオウイカあるいは水深300メートル以上の深海に生息する大型のイカとサメが対決したことを示す、初の科学的な証拠だと研究者たちは言う。 深海へ潜るマッコウクジラとダイオウイカの闘いはよく知られているものの、サメが巨大な頭足類と対決しているという証拠はこれまでなかった。 偶然撮影された写真

    サメと巨大イカが対決、初の証拠、前代未聞
  • 1.5億年前の恐竜アロサウルスが共食い、初の証拠か

    米ユタ州のダイナソー国定公園で発見されたジュラ紀のアロサウルスの頭蓋骨。新たな研究でアロサウルスの化石から噛み跡が見つかったことから、死体を共いしていたことが示唆された。(PHOTOGRAPH BY BRECK P. KENT, EARTH SCENES/NAT GEO IMAGE COLLECTION) ある場所で発掘された1億5000万年前の化石を調べてみたところ、少なくとも1種の大型恐竜が、共いを始めるほど切迫した状況に追い込まれていたことが示唆された。 米コロラド州にあるマイガット・ムーア発掘地で、1981年以降に発掘された化石2368個のうち、なんと29%に噛み跡が付いていたという。これは、他の同様の発掘場所で通常見つかる割合より6倍も多い。なかには、この発掘現場で最も多い肉恐竜であるアロサウルスが、同じアロサウルスをかじったとみられる証拠も残されていた。論文は5月27日付

    1.5億年前の恐竜アロサウルスが共食い、初の証拠か
  • 外出禁止を解除する前に「抗体検査」をすべき理由

    2020年3月27日、ベルリンの診療所脇のテントで、新型コロナらしい症状のある人から血液を採取する医療ボランティアたち。ロックダウン下の人々が仕事に戻れるようにし、打撃を受けた経済を再始動させるため、ドイツ政府は4月末までに1日20万件の検査ができる体制を整えようとしている。(PHOTOGRAPH BY SEAN GALLUP, GETTY IMAGES) 新型コロナウイルスの感染者のうち、かなりの割合が非常に軽症か無症状であることがはっきりしてきた。感染を広げうるこうした「見えない感染者」が、感染者数の実態を把握するうえでも、パンデミックの対策を講じるうえでも混乱のもととなっている。 これまでのところ、無症状感染者の見積もりには大きなばらつきがある。4月12日、米国立アレルギー感染症研究所のアンソニー・ファウチ所長は、無症状感染者の割合は50%にのぼる可能性があると示唆した。これは、米国

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  • 忘れられたナチス強制収容所、英国の小島で調査

    シルト強制収容所の正面ゲート。ガーンジー管区として知られる英王室属領チャンネル諸島のオルダニー島に今も残る数少ないナチス占領時代の遺構のひとつ。(PHOTOGRAPH BY LES GIBBON, ALAMY) 英国とフランスを隔てる海峡に浮かぶ英王室属領、チャンネル諸島。そのなかのひとつオルダニー島に、かつてナチスドイツの強制収容所があったことは、あまり知られていない。75年前、厳重に警備され、恐れられた島の収容所で、数百人がナチスの手によって虐待され、殺された。 戦争が終わると、オルダニーに複数あった収容所は全て取り壊され、やがて緑に覆われていった。だが最近になって、英国の考古学チームがオルダニー島へ入り、収容所跡地を調査。島で最大だったシルト収容所をデータで再現し、短くも残虐な歴史がいかにして作られたかを明らかにした。その結果が、3月31日付の学術誌「Antiquity」に発表された

    忘れられたナチス強制収容所、英国の小島で調査
  • コンゴのエボラついに終息へ、決め手はワクチン接種

    2019年、コンゴ民主共和国(DRC)北東部の街ベニ。保健スタッフが救急車にカクレ・カベンディブワくん(14)を運ぶ。この前日、姉妹がカクレくんを近くの保健センターに連れて行ったが、治療センターに行くことを勧められると、逃げ出してしまった。保健センターから連絡を受けた世界保健機関(WHO)が家族を発見。家族は地域の啓発担当者と何時間も話し合った末、カクレくんを救急車で搬送することに同意した。(PHOTOGRAPH BY NICHOLE SOBECKI) 世界は新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の話題でもちきりだが、史上2番目に大規模なエボラウイルス病(エボラ出血熱)のアウトブレイク(集団感染)がついに終息するかもしれない。 コンゴ民主共和国(DRC)のキブ地域で、大流行へとつながるエボラウイルス病の最初の症例が報告されたのは2018年8月だった。以後、これまでに約3450の症例と

    コンゴのエボラついに終息へ、決め手はワクチン接種
  • コンゴのエボラついに終息へ、決め手はワクチン接種

    2019年、コンゴ民主共和国(DRC)北東部の街ベニ。保健スタッフが救急車にカクレ・カベンディブワくん(14)を運ぶ。この前日、姉妹がカクレくんを近くの保健センターに連れて行ったが、治療センターに行くことを勧められると、逃げ出してしまった。保健センターから連絡を受けた世界保健機関(WHO)が家族を発見。家族は地域の啓発担当者と何時間も話し合った末、カクレくんを救急車で搬送することに同意した。(PHOTOGRAPH BY NICHOLE SOBECKI) 世界は新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の話題でもちきりだが、史上2番目に大規模なエボラウイルス病(エボラ出血熱)のアウトブレイク(集団感染)がついに終息するかもしれない。 コンゴ民主共和国(DRC)のキブ地域で、大流行へとつながるエボラウイルス病の最初の症例が報告されたのは2018年8月だった。以後、これまでに約3450の症例と

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  • 海底下に「腸内並み」の微生物群集、火星にいる可能性も

    2010年の南太平洋の掘削調査で採取した岩石サンプル。生命が存在する可能性が低いと考えられていたが、微生物の密度はヒトの腸内レベルの高さだった。(PHOTOGRAPH BY CAITLIN DEVOR, THE UNVIERSITY OF TOKYO) 太平洋北西部の海底下265メートルを超える火山岩の中に、微生物の群集が見かったのは2013年だった。堆積物の下にあったものの、この火山岩はまだ若く、十分に熱をもっていた。おかげで海水がしっかり化学反応を起こしており、微生物はその反応からエネルギーをもらっていた。 しかし今回、別の研究チームが、南太平洋の真ん中にある非常に古くて冷たい海洋地殻でも、微生物の群集を発見した。微生物がいたのは、火山岩の亀裂を埋める粘土の中だった。これらの微生物がどうやって生きているのかはまだわからない。だが、その密度は2013年のものより100万倍以上も高かった。

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  • 新型コロナ、マスク自作に際し知っておきたいこと

    新型コロナウイルスの世界的拡散が加速するなか、マスクをはじめ不足する道具を自作しようとの動きが増えている。 米ボストン小児病院は、病院スタッフ向けのマスクを自作する方法を動画で公開した。新型コロナ対策に推奨されているN95マスクを模したもので、病院に常備してある材料だけで作成できる。外科研修医ブリアナ・スラトニク氏と同僚たちが開発したこのマスクは、材料コストが3ドル未満、手作り感に溢れているものの効果はあると言う。(参考:「ボストン小児病院が提案する自作マスク」(外部サイトへリンクします)) 動画の中でスラトニク氏は、麻酔用マスクと一般的なフィルターを組み合わせたものにゴムバンドを取り付け、出来上がったものを顔に取り付けている。このマスクは米国立労働安全衛生研究所の認可をまだ受けておらず、また同病院には今のところN95マスクの在庫があるため、新たな装置を患者の近くで利用してはいない。 「ウ

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  • 初期人類の3属、南アフリカで同時期に存在していた

    アフリカで発見された初期のホモ・エレクトゥスの頭骨の破片。この地域でホモ・エレクトゥスの骨が発見されたのは初めてだ。(REPRINTED WITH PERMISSION FROM HERRIES ET AL., SCIENCE 368:47 (2020).) 2015年の冬、オーストラリアのラ・トローブ大学の学生ジェシー・マーティン氏とアンジェリーン・リース氏は、岩石の中からヒヒの骨らしき化石を取り出す作業をしていた。彼らは南アフリカのヨハネスブルクの北西に位置するドリモーレン採石場で化石の採集調査を行う遠征隊のメンバーだった。頭骨の破片をクリーニングして組み合わせてみると、ヒヒではなく若い初期人類ホモ・エレクトスのものであることがわかった。南アフリカでホモ・エレクトスの骨が見つかったのは初めてだ。 マーティン氏は当時を回想し、「私たちはこのことを指導教官たちに報告しましたが、彼らは自分

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  • 新型コロナウイルスに感染するとこうなる

    2020年2月3日、封鎖されている武漢の病院で、回診中に肺のCTスキャン画像を見る医師。(PHOTOGRAPH BY STR/AFP VIA GETTY IMAGES) 中国で猛威を振るっている新型コロナウイルスについては、まだ知られていないことが多い。しかしひとつだけ確実なのは、このウイルスに感染すると、体中に異変が起きるということだ。(参考記事:「新型コロナ、インフルやエボラと比べた危険度は」) SARS(重症急性呼吸器症候群)やMERS(中東呼吸器症候群)のように動物から人間へ感染した過去のコロナウイルスは、通常の風邪ウイルスとは違い、多くの臓器に広がって様々な症状を引き起こした。今回の新型ウイルスも例外ではない。(参考記事:「MERSワクチン、開発が進まない理由」) わずか1カ月あまりで2000人以上の死者を出したのはそのせいだ。致死率はSARSの5分の1程度のようだが、死者数は既

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  • レア動画 まるで童話、アナグマとコヨーテの友情

    コヨーテとアナグマが親友のように土管の中を連れ立って歩く――童話の中の1ページで描かれそうな光景が撮影された。(参考記事:「コヨーテはなぜNYのバーの屋根に上ったのか」) This is the best thing you'll see all day! 🐾 Our wildlife cameras spotted a #coyote and #badger together — the first time this type of behavior has been captured in the San Francisco #BayArea.https://t.co/YDcnhyiWL1 pic.twitter.com/qZQgcbwtTk — Open Space Trust (@POST_fans) February 4, 2020 この映像は、米カリフォルニア州サンタクルー

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  • 2.3億年前のワニに近い動物「偽鰐類」の新種を発見、レア

    新たに発見された先史時代の爬虫類、ディナモスクス・コリセンシス(Dynamosuchus collisensis)。2億3000万年前の三畳紀に生息していた。その背中は2列の皮骨で守られていた。(ILLUSTRATION BY MÁRCIO L. CASTRO) ブラジル南部の山の麓で、発掘された岩塊を調べていた古生物学者のロドリゴ・ミュラー氏は、珍しい骨を見つけた。爬虫類や両生類のうろこの下層に形成される板状の骨、皮骨だ。 「驚きました。ブラジルでは、これまで一度も見つかっていなかったからです」と同国サンタ・マリア連邦大学に所属するミュラー氏は話す。思いがけない発見があった発掘現場は、最古級の恐竜が闊歩していた場所としても知られる。(参考記事:「最古級の肉恐竜を発見、完全に近い姿、ブラジル」) 氏は慎重にブラシで土を払い落とすと、無傷の頭骨や他のいくつかの骨の化石が姿を現した。これらの

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  • 考古学が明らかにした第一次世界大戦の塹壕遺跡

    第一次世界大戦のヨーロッパを大きく動かした塹壕戦。写真は、1916年のソンムの戦いで、フランスのウヴィレ・ラ・ボワセルに作られたドイツ軍の塹壕を占拠したイギリス兵。(PHOTOGRAPH BY SHAWSHOTS, ALAMY) 第一次世界大戦は、世界の国々を巻き込んだ初の大規模な戦争となった。工業化時代の戦いでは、航空機、戦車、機関銃、手榴弾、毒ガスといった新技術が投入され、人類が経験したことがない大惨事を引き起こすこととなった。 1914年から1918年の間で、800万人以上の兵士と600万人以上の民間人が亡くなったとされている。犠牲者の数そのものが驚くべき多さだが、考古学者のビルガー・スティヒェルバウト氏は、この戦争でヨーロッパの地形がいかに変わったかを示す数字にも驚きを隠せなかった。例えば、ベルギーに張られた前線680キロメートルのうち60キロの区間には、全部合わせれば4900キロ

    考古学が明らかにした第一次世界大戦の塹壕遺跡
  • アフリカ人にもネアンデルタール人DNA、定説覆す

    幅広いアフリカ人集団にネアンデルタール人由来のDNAがあることが明らかになり、これまでに調べられたすべての現代人集団で、過去にネアンデルタール人との交雑が起きていた痕跡が見つかった。今回の研究は、人類の歴史の複雑さとともに、共通の歴史の存在を強調する。(PHOTOGRAPH BY JOE MCNALLY, NAT GEO IMAGE COLLECTION) 約6万年前、現生人類(ホモ・サピエンス)がアフリカからの大移動を始め、世界のすみずみに散らばっていった。彼らは行く先々で、自分たちと異なる人類と出会った。 たとえば、ネアンデルタール人はヨーロッパと中東に広がっていた。ネアンデルタール人と近縁のデニソワ人はアジアに広がっていた。現生人類は、これらのグループと出会うたびに交雑したようだ。(参考記事:「人類3種が数万年も共存、デニソワ人研究で判明」) この交雑を示す証拠は、多くの現代人の遺伝

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  • 世界最大の淡水魚は何か? 新たな有力候補が浮上

    乾いたジャイアント・フレッシュウォーター・スティングレイの皮を広げて持つ、スマトラ島南部の漁村、ブンギンの住民たち。(PHOTOGRAPH BY STEFAN LOVGREN) 海で最大の魚はジンベエザメだと、たいていの人は知っている。だが、世界最大の淡水魚は何だろうか? 一見、簡単そうな問いに思えるが、実はその答えははっきりしていない。 公式には、体重ランキングのトップはメコンオオナマズということになっている。2005年にタイ北部で捕獲された標は、293キロという驚異的な重さだった。しかし研究者たちは、それを上回る最有力候補がいると以前から考えている。エイの仲間、ジャイアント・フレッシュウォーター・スティングレイだ。(参考記事:「動物大図鑑 メコンオオナマズ」) この見立てを補強する証拠が、最近相次いで見つかっている。 ゴリラの2倍の重さ インドネシアの河川における最近の調査によると、

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  • 古代エジプト人が頭に載せた謎の物体、ついに発掘

    約3300年前の晩さん会。頭に円すい形の物体を載せた女性たちが描かれている。この円すいは古代エジプト美術によく登場するが、単なるシンボルか、実際に使われていたものかという議論を呼んできた。(PHOTOGRAPH BY WERNER FORMAN, UNIVERSAL IMAGES GROUP/GETTY) 古代エジプト美術には、頭に円すい形の「何か」を載せた人々が登場する。パピルスの巻物やひつぎに描かれた王族の晩さん会や神聖な儀式には、頭に円すいを載せた男女が集まっている。特定の神々と結び付くとされた、出産の風景を描いた作品に描かれることもある。 古代エジプトでは1000年以上にわたり、この円すいが広く描かれ続けたが、実在したかどうかは不明で、その意味も解明されていなかった。この謎めいた物体が発掘されたことはなく、一部の学者は単なる象徴にすぎないと考えるようになった。キリスト教美術の聖人や

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  • ギャラリー:もはや芸術、ツタンカーメンの曾祖父母のミイラと副葬品 写真9点

    ツタンカーメン王の曾祖父イウヤのミイラ(右)は、古代エジプトの死体防腐処置技術の粋を尽くして作られている。イウヤとそのトゥヤ(左)は、死亡時50~60歳だったとみられる。夫同様、トゥヤは埋葬設備の碑銘から身元が判明した。彼女の名前に加え、王の着付け係、アメン神の歌姫、ミン神のハーレムを取り仕切る婦人といった肩書がヒエログリフで記されていた。(PHOTOGRAPH BY EGYPTIAN MUSEUM OF CAIRO) 「シャブティ」と呼ばれる木製の小像。いずれも高さ約30センチで、死後の世界で被葬者の召使になるとされる。こうした架空の使用人のために、彩色された木で特別な容器も作られた。(PHOTOGRAPH BY KENNETH GARRETT, NATIONAL GEOGRAPHIC CREATIVE) トゥヤの内臓をミイラのように布で巻いた包みは、金箔を貼った石膏の小さなマスク(右

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  • 第109回 「朝立ち」の科学

    男であれば友人らと「朝からビンビンだぜ」の類いの話を一度や二度はしたことがあるだろう。師走で忙しい時期に下世話な話で恐縮だが、今回はビンビンと睡眠の深い関係についての科学的なお話なのでお付き合いいただければ幸いである。 睡眠はレム睡眠とノンレム睡眠に分けられる(第16回「「夢はレム睡眠のときに見る」のウソ」 参照)。俗に、「ノンレム睡眠は脳の休息、レム睡眠は体の休息」のためにあるなどと言われるが、これは睡眠の役割を単純化しすぎである。カラムでもこれまで何度も取り上げてきたように、睡眠とは単に体を横たえて休んでいる静の状態ではなく、記憶の固定、細胞の修復、免疫調節など生体内の各所で固有の活動が活発に、かつ同時並行で行われている。 大脳皮質が発達した霊長類や人間では深いノンレム睡眠が長いのが特徴で、睡眠中でもとりわけ深いノンレム睡眠中には脳活動が全般的に不活発になり、脳血流量や代謝量も低下す

    第109回 「朝立ち」の科学