七夕の7日、三菱東京UFJ銀行日本橋支店(東京都中央区)では来店客に涼を感じてもらおうと、浴衣姿で行員が業務にあたった。 節電のため、店内の冷房は28度に設定されており、例年より蒸し暑いものの、涼しげな姿が暑さを和らげていた。日本橋地区での恒例行事「七夕ゆかたまつり」に合わせた企画で、ロビーには短冊も飾られた。 送金のために支店を訪れた会社員男性(47)は「涼しそうな姿を見て、一瞬でも暑さを忘れることができた」。笑顔で話していた。
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「私はお墓にひなんします ごめんなさい」。福島県南相馬市の緊急時避難準備区域に住む93歳の女性が6月下旬、こう書き残し、自宅で自ら命を絶った。東京電力福島第1原発事故のために一時は家族や故郷と離れて暮らすことになり、原発事故の収束を悲観したすえのことだった。遺書には「老人は(避難の)あしでまといになる」ともあった。 女性は同市原町区の静かな水田地帯で代々続く田畑を守り、震災時は長男(72)と妻(71)、孫2人の5人で暮らしていた。長男によると、以前から足が弱って手押し車を押していたが、家事は何でもこなし、日記もつけていた。 第1原発の2度の爆発後、近隣住民は次々と避難を始めた。一家も3月17日、原発から約22キロの自宅を離れ、相馬市の次女の嫁ぎ先へ身を寄せた。翌日、さらに遠くへ逃げるよう南相馬市が大型バスを用意し、長男夫婦と孫は群馬県片品村の民宿へ。長距離の移動や避難生活を考え、長男は「ば
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