宇宙滞在中の野口飛行士は 自前のトイレを使えない? 唐突だが、「日本の宇宙飛行士は、宇宙滞在中に自前のトイレを使えない」ということを、ご存知だろうか? 日本の宇宙飛行士が、無重力の宇宙で世界を代表する一大プロジェクトに従事するプレッシャーは、一般人の想像を絶するだろう。そんな状況下で、トイレさえ自由に使えないとなれば、その「極限状態ぶり」はいかほどのものか。しかし、それが宇宙開発プロジェクトの実情なのである。 宇宙飛行士と言えば、すぐ思い浮かぶのが、野口聡一宇宙飛行士だ。野口飛行士は、昨年12月21日にロシアのバイコヌール発射場からソユーズに乗り、世界15ヵ国が参加する国際宇宙ステーション(ISS)に向けて出発した。 その滞在期間は、実に約5カ月間。2009年夏に、4ヵ月に及ぶISS長期滞在を果たした若田光一さんの滞在日数を越える予定で、目下様々なミッションに取り組んでいる。 しかし、冒頭