STAP(スタップ)細胞問題をめぐる理化学研究所への不信感などを理由に、短文投稿サイト「ツイッター」で人工多能性幹細胞(iPS細胞)を使った世界初の臨床応用治療の中止も検討するとした理研発生・再生科学総合研究センター(CDB、神戸市)の高橋政代プロジェクトリーダー。1日にはツイッターで「理研の倫理観にもう耐えられない」と強い憤りを吐露していた。一方、理研側には2日、「(高橋氏)本人の投稿で間違いないのか」などの問い合わせが殺到し、担当者が対応に追われた。 高橋氏は、目の難病「滲出型(しんしゅつがた)加齢黄斑変性」の患者に、本人の皮膚から作ったiPS細胞を網膜色素上皮細胞に成長させて患部に移植するための研究に取り組んでおり、今年秋にも世界初の臨床応用に乗り出すとみられていた。 しかし、2日に自身のツイッターで「まだ始まっていない患者さんの治療は中止も含め検討する」「このような状況でする臨床研