今回の都知事選について、僕の関心はひとつしかありません。それは家入一真がどこまで票を伸ばすことができるのか。この1点につきます。なぜならば、家入一真は、おそらくこの10年余り続いていた「インターネットで政治を変える」運動の、最後の希望だからです。最後の希望と言ってしまうと、それは大げさに聞こえるかもしれません。しかし、この1、2年で、僕たちがすっと信じて来た「インターネットで政治を変える」可能性は急速に萎みつつあるのは間違いない。 おそらく、インターネットが政治を変えるともっともたくさんの人が信じていたのは、2012年6月前後の反原発デモが盛り上がりを見せた時期でしょう。あのころ、僕らは「動員の革命」(@津田大介)をきっかけに、政治は変わると信じていました。しかし、そうは問屋が卸さなかったのが現実です。 たしかにあの頃、僕らはインターネットの力によって、デモは旧左翼的なイデオロギーと自分探
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