国土交通省の高速船プロジェクトの一環で05年に建造されながら、原油高騰で東京-小笠原路線の就航計画が頓挫した超高速船「テクノスーパーライナー(TSL)」(約1万4500トン)が14日、東日本大震災の被災者を支援するため、三井造船玉野事業所(岡山県玉野市)から宮城県・石巻港に向けて出航する。17日から今月末まで停泊、被災者に個室や食事、シャワーなどを提供する予定。6年間も係留され、“宝の持ち腐れ”状態になっていたTSLにようやく出番が回ってきた格好。 TSLは89年に始まった旧運輸省主導の国家プロジェクトとして、「海の新幹線」を目指して開発された。03年に小笠原航路への実用化が決まり、約110億円をかけて建造されたが、運航会社が「燃料費が高く採算が合わない」と受け取りを拒否。プロジェクトは頓挫した。 船を所有する三井造船は、被災者に船内の個室を宿泊施設として開放、1日最大181人にバイキング
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く