印刷 自殺を除く駅での人身事故が、今年度上半期は過去最悪ペースを維持して起きていたと、国土交通省が5日、明らかにした。鉄道会社側からはスマートフォンなどの普及によるよそ見の増加や、不景気で電車帰宅が増えたのではないか、との見方が出ている。 同省によると、今年度上半期(4〜9月)、ホームから落ちたり、ホームの端を歩いたりして列車とぶつかるなど、本人の不注意による駅での人身事故は全国で119件。同省が統計を取り始めた2002年度以降、最悪の年間記録は昨年度で224件あった。今年度上半期は昨年度同期(118件)より微増している状況という。 同省によると、酔った乗客による事故の増加が原因だが、背景は不明としている。一方、鉄道会社側からはスマートフォンやゲーム機など携帯端末の普及で、酔った状態でよそ見をする人が増えたことや、不景気で酔った時の帰宅をタクシーから電車に切り替える人が増えているので