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ブックマーク / www.enpitu.ne.jp (8)

  • よしもとばななさんの「ある居酒屋での不快なできごと」 - 活字中毒R。

    人生の旅をゆく』(よしもとばなな著・幻冬舎文庫)より。 【この間東京で居酒屋に行ったとき、もちろんビールやおつまみをたくさん注文したあとで、友だちがヨーロッパみやげのデザートワインを開けよう、と言い出した。その子は一時帰国していたが、もう当分の間外国に住むことが決定していて、その日は彼女の送別会もかねていたのだった。 それで、お店の人にこっそりとグラスをわけてくれる? と相談したら、気のいいバイトの女の子がビールグラスを余分に出してくれた。コルク用の栓抜きはないということだったので、近所にある閉店後の友だちの店から借りてきた。 それであまりおおっぴらに飲んではいけないから、こそこそと開けて小さく乾杯をして、一のワインを七人でちょっとずつ味見していたわけだ。 ちなみにお客さんは私たちしかいなかったし、閉店まであと二時間という感じであった。 するとまず、厨房でバイトの女の子が激しく叱られて

    minimum_sho
    minimum_sho 2009/08/13
    なんかかっこわるい、吉本ばなな
  • 活字中毒R。 「キティ事件」と「秋葉原無差別殺傷事件」

    『不機嫌な職場』(高橋克徳+河合太介+永田稔+渡部幹著・講談社現代新書) 【1964年、ニューヨークで起こったキティ事件という有名な事件がある。仕事帰りの若い女性キティ・ジェノビーズが自分のアパートの駐車場でナイフで切りつけられ、大声で助けを呼んだが、誰も警察に通報せず、殺されてしまったという事件である。 実際には、女性の「助けて」という叫び声に気付いた人は38人もいたのだという。しかし、誰一人、自分が通報しなければならないと思って行動を起こした人はいなかった。 当時のマスコミは、都会人の冷淡さと書きたてた。しかし、この事件がきっかけで、社会心理学における援助行動の研究が進み、人間であれば誰にでも起こりやすい心理であることが検証された。 「きっと、誰かが助けてくれるだろう」 そんな気持ちが、一人ひとりの胸をよぎってしまい、結局誰も助けに行かなかった。これを「援助行動の傍観者効果」と呼ぶ。つ

  • 活字中毒R。

    『上京十年』(益田ミリ著・幻冬舎文庫)より。 (「譲れないこと」というエッセイから) 【今年に入って習いはじめたピアノを少し前にやめた。別にピアノが嫌になったわけではないのである。 レッスンの日にうまく弾けない曲があった。先生の説明はよくわかるのだが、頭で理解したからといって指がすぐに動き出すというものではない。焦れば焦るほど緊張して、もっとできなくなっていくわたし。どうしよう……。モタモタしていると、先生がこう言った。 「違う、違う、ほら、もう一回、どうしてできないの?」 わたしはこの瞬間、ピアノ教室をやめようと思ったのである。 どうしてできないの? 学校で、習い事で、塾で。子供の頃、よく大人からそんな言葉をかけられたものだ。言う側は別に怒っているのではなくポロッと出るのだろうが、言われたほうはできない自分を責めてしまう。幸い、うちの親は口にしなかったけれど、わたしは、ずーっとこのセリフ

    minimum_sho
    minimum_sho 2008/01/02
    「どうしてできないの?」って言葉自分も言われたら嫌なのに、使ってしまう気がする。些細な言葉、きをつけたい。
  • 活字中毒R。

    『CONTINUE Vol.36』(太田出版)の「『ゲームセンターCX』特集」より。 (「スペシャル対談・有野晋哉(よゐこ)×藤原得郎(『魔界村』を創った男)」の一部です) 【有野晋哉:他の敵って決められた動きで出てくるのに、レッドアリーマーだけはグチャグチャじゃないですか。藤原さんは先ほどのステージ(編集部註:9月22日に東京ゲームショウで行われた「レトロゲームアワード」。この取材は「レトロゲームアワード」の終了後に収録された)で1回で倒していましたけど、何かコツってあるんですか? 藤原得郎:あります。 有野:僕はそのコツを教えてほしいんです!! 藤原:レッドアリーマーは、基的にアーサーが攻撃したら避けるんですよ。空中にいたり、地上にもいたりするでしょ? 有野:高いところにいると、もう撃てないですよね。で、斜めにも来るじゃないですか。 藤原:空中にいたら手強いから、もう降ろすしかないん

    minimum_sho
    minimum_sho 2007/12/30
    いい話だなあ
  • 活字中毒R。

    『日記をのぞく』(日経済新聞社・編)より。 (「現代日記文学の傑作」として知られる『富士日記』の著者・武田百合子さんに、夫であり、有名な作家でもある武田泰淳さんが日記を書くことを勧めたときの話) 【「まことに、すがすがしく、心あつく、簡にして深い、日々の記録である」。『富士日記』の解説で水上勉はこう評したものだ。日記には、地元の人たちとの日々の触れ合いや季節ごとの行事、買い物の値段、谷崎潤一郎や高見順ら著名人の訃報などが、簡潔明瞭に記されている。それはまた、一つの世相史でもある。 「朝、ごはん、うに、海苔、卵、鯖の味噌煮(略)酒屋で。ビール二打、卵十個、納豆一個、マッチ(大)三箱、コロッケ三個、計三千八十円」 昭和41年(1966年)三月二十七日。四十歳。 百合子の「絵葉書のように」(『私の文章修行』朝日新聞社)によると、日記を書くように勧めたとき、夫の泰淳はどんな風につけてもいいこと、

  • 活字中毒R。

    棚探偵の回想』(喜国雅彦著・双葉文庫)より。 (「単行のためのあとがき」の一部です) 【昔ほど、素直に「古」と声高に言えなくなっています。ここに書いたとおり、出版不況の一因に「新古書店」の存在があげられているからです。僕の場合は「新刊書店で売っているを安く買うため」ではなく「絶版になったを見つけるため」に、そこを利用しているのですが「ではそこで新刊を買ったことは一度もないのか?」と問われれば「それはある」と答えざるをえません。「でもそれは昔のこと。今ほど状況が切迫していなかったから」という言い訳は、遠い外野から見れば意味を持ちません。あとは自分なりにどう折り合いをつけていくかです。 そこでこうすることにしました。「とりあえず、新古書店にはを持っていかない」 他で1000円で売っているが300円で売っていたら、欲しくなるのは人情です。というか、そんなに欲しくなくても、つい

  • 活字中毒R。

    「それでは、ひろゆきさんの日常生活について聞きます。今日も1時間半、遅刻して来られたんですけど、普段どんな生活なんですか?」 『月刊CIRCUS・2007年10月号』(KKベストセラーズ)のインタビュー記事「『2ちゃんねる』管理人・ひろゆきがCIRCUSにキタ━━━━(゚∀゚)━━━━ !!!!!」より。 (『2ちゃんねる』管理人・ひろゆき氏へのインタビューの一部です。文:長谷川昌一) 【インタビュアー:それでは、ひろゆきさんの日常生活について聞きます。今日も1時間半、遅刻して来られたんですけど(笑)、普段どんな生活なんですか。 ひろゆき:すみませんでした(笑)。まぁ、日によって違いますけど、昨日だと夕方5時に起きて、7時から飲み会に行って、11時ぐらいに家に帰って寝て、朝の3時ぐらいに起きて、それから朝の9時に寝て、夕方の5時に起きて、それで「すみません、遅れます」とサーカスさんに電話し

    minimum_sho
    minimum_sho 2007/10/04
    ひろゆきおもしろい
  • 活字中毒R。

    『週刊SPA!2007/7/17号』(扶桑社)の「トーキングエクスプロージョン〜エッジな人々」第491回、”2ちゃんねる”管理人の「ひろゆき」こと西村博之さんと”カリスマプログラマー”小飼弾さんの対談記事です。取材・文は杉原光徳さん。 【小飼弾:ひろゆきさんは、2ちゃんねるに続き「ニコニコ動画」まで当ててすごい! ニコニコ動画の発想は、YouTubeなんて目じゃない。 ひろゆき:ニコニコ動画は、似たようなものを考えている人や、プロトタイプを作っている人たちと話しているときに「昔、僕が思いついたものと似ている」と意気投合して、できあがったんです。だから、僕は企画を出したくらいですよ。 小飼:いや、発想も思いつきも、立派な技術。それに、訴状を無視するのも技術のうちかなという(笑)。しかし、2ちゃんねるの訴訟費用をカンパするという話にはならないの? ひろゆき:ウィニー裁判の費用のように、最初の1

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