あなたはマイクロソフトのクラウドストレージサービス「OneDrive」を使っているだろうか。本誌読者を対象にしたアンケート調査の結果では、利用派と非利用派が真っ二つに割れている。「使う」「使わない」のどちらを選ぶにしても、まずはOneDriveの仕組みを知ることが重要だ。
あなたはマイクロソフトのクラウドストレージサービス「OneDrive」を使っているだろうか。本誌読者を対象にしたアンケート調査の結果では、利用派と非利用派が真っ二つに割れている。「使う」「使わない」のどちらを選ぶにしても、まずはOneDriveの仕組みを知ることが重要だ。
健康保険証、銀行口座、年金記録――個人のマイナンバーに別人の情報がひも付けられるトラブルが後を絶たない。多くの事案に共通するのは、自治体や関係機関の職員が氏名や生年月日などを基にマイナンバーや住民データを照会した際に、誤って同姓同名の人の情報を引き出してひも付けてしまうというケースだ。 こうした情報のひも付けをする際、職員が住民データの照合や突合、本人確認に使うのが「氏名」「生年月日」「性別」「住所」、いわゆる基本4情報といわれるものだ。 だがこの4情報は、コンピューターによる自動処理とは絶望的に相性が悪い。例えば氏名は「邊」「邉」など旧字・異体字の揺らぎや外字の処理が煩雑なうえ、婚姻による改名もある。よくある氏名の場合、氏名も生年月日も同一というケースが頻発する。住所は時期によって変わるうえ、人によって書き方が「一丁目四番」から「1―4」まで一意ではない。 こうした曖昧な識別符号を代替す
日経クロステックが2022年10月に実施したプログラミング言語の利用実態調査によると、メインで利用するプログラミング言語で最も回答が多かったのが「Java(ジャバ)」、2位は「Python(パイソン)」だった。ところが、このランキングでトップ10にも入っていないプログラミング言語が、毎年50万人近く受ける試験に採用される。そんな“謎”のプログラミング言語が「DNCL」だ。 DNCLなんて聞いたことがないというITエンジニアもいるだろう。筆者も高校生の息子に昨年聞いたばかりだ。DNCLを採用した試験とは何か、なぜ、どんな問題に採用されたのか。謎のDNCLに迫った。 試験のためのプログラミング言語 DNCLとは「共通テスト手順記述標準言語」と呼ばれるプログラミング言語で、大学入試センターが実施する「大学入学共通テスト」(2020年までは「大学入試センター試験」)で使用している言語だ。DNCLは
楽天グループがオンプレミス(自社所有)環境のプライベートクラウド「One Cloud」を拡充し、グループ企業の各種事業が用いるIT基盤の統合を進めることが日経クロステックの取材で分かった。現在、パブリッククラウドで稼働させているシステムが多数あるが、原則としてOne Cloudへシフトしていく。グループ全社でIT基盤のプライベートクラウドへの集約を進めてコスト効率を高めるほか、IT基盤のノウハウを蓄積し安定稼働やセキュリティー強化につなげる。 プライベートクラウドは、新たに参入を計画する法人向けITサービスの基盤にも活用する。計画するのは本人確認に使うeKYCやWebサイトのアクセス分析、電子決済の機能などだ。いずれもグループの事業で使うために開発した技術で、従量制のパブリッククラウドサービスとして外販する方向で準備を進めている。 部分的だったOne Cloudの利用、まず楽天市場で全面採
Windows 10 64ビット版のユーザーであれば、使い始めるだけなら数クリックで「Linuxユーザー」になれる。米マイクロソフトが組み込んだWindows版Linux、「Windows Subsystem for Linux」で、Windows上のアプリケーションのようにLinux OSを使えるからだ。 どの程度の手間で、WindowsユーザーがLinuxに入門できるのか。実際に試してみよう。 Windows内で動くLinux。一見、Windowsのコマンドプロンプトと同じだが、PCで動くUbuntu Linuxが改変なしに動作する。Windowsのアプリケーションを呼び出しで起動することも可能だ。 Windows Subsystem for Linux(WSL)は、米マイクロソフトが2016年8月の大規模更新「Windows 10 Anniversary Update」で標準搭載させ
筆者 shelarcy Haskellは,関数型プログラミングというジャンルに属する言語です。Haskellや関数型プログラミングを題材に物事を見ていくことで,今まで思いもよらなかったような未知の世界を知ることができるでしょう。 プログラミング言語を学ぶという行為には, 言語の基本的な文法や考え方を理解する 言語の文化圏で広く使われている考え方に親しんでその言語らしい書き方を習得する 単に言語を使ってできること以上の知恵を学ぶ の3段階があります。この連載では,三つ目の段階を目標に,Haskellプログラミングの世界を一つひとつ丁寧に紹介していきます。 更新は毎月第1水曜日(1月のみ第2水曜日)
スケジュールは,大日程計画表,中日程計画表,小日程計画表の3種類を組み合わせて作成することが多い。大日程計画表は,プロジェクト全体をどのように進めていくか(実行計画)を示した総合スケジュール表を指す。マスター・スケジュールとも呼ばれる。中日程計画表は,工程ごとの作業計画を示したスケジュール表であり,小日程計画表は,作業ごと,担当者ごとの作業計画を示したスケジュール表をいう。これらのスケジュール表を何度も書き換えてはいけない。 ここでは,大日程計画表(マスター・スケジュール)について話を進める。マスター・スケジュールは,プロジェクト・マネージャ(PM)の作戦計画である。PMが自ら作成すべきであり,作成することでプロジェクトの全貌を把握するのに役立つ。スケジュールの作成は,パート図の考え方を取り入れ,プロジェクト全体を構成する各作業(WBS)の前後関係や相互依存関係が明確になるようにする。これ
巨大ターミナルの渋谷駅。再開発事業の一環で、2013年3月末で閉店した東急百貨店東横店の建物3階にある地下鉄銀座線のホームを、そっくり東へ130m移す。 完成予定は2021年度。同時に進む駅ビル建て替えや駅前広場整備などの事業と調整しながら、10年度の着工から10年以上をかけた一大移設プロジェクトだ。その間、銀座線の営業は止めない。 現場では、新しいホームを支えることになる5基の橋脚のうち、1基がこのほど完成。その1基だけでも約2年を要した。このコラムでは、1回目に移設事業全体の流れをまず説明し、2回目に現在進行中の工事を詳しくお伝えする。
タイの洪水被害の影響でハードディスク(HDD)の価格が高止まりしている。パーツショップでの実売価格は急騰前の3倍程度にまで跳ね上がり、今でも2倍弱の価格をつけている。5000円台で2TバイトのHDDが買えた記憶が新しいユーザーにとっては買い控えたくなる水準だ。フラッシュメモリーによる半導体ストレージであるSSDの容量単価は下落する一方だが、HDDが買えないならSSDを使えばいいのに…と言えるほどSSDは安くない。 もちろん、データの増加は待ってくれない。記者の自宅には、主にファイルサーバーとして利用するLinuxサーバーがある。タイ大洪水以前に約7000円で購入した1Tバイトの2.5型ハードディスクをストレージに充てた。写真1枚が10Mバイト近くある今の利用環境では、みるみる空き容量が減っていく。どのコンテンツもときめくものばかりで、整理には限界がある。「では増設」と思い立っても、HDDは
net use デバイス名 \\コンピュータ名\共有名 パスワード /user:ユーザー名 パソコンにログオンしたときに使ったユーザー名に対してはアクセス権がない共有フォルダのアクセス権がない場合に,"\\コンピュータ名\共有名"といったUNCパスで指定して共有フォルダを利用しようとしても接続できないことがあります。こういった場合は,net useコマンドで別のユーザー名で接続すれば,改めてログオンし直さなくても共有フォルダを利用できます。 例えば,対象がWindows NT/2000/XP/2003のOSならば,次のように「コンピュータ名\ユーザー名」の書式でユーザー名を指定してコマンドを実行します(図)。 net use デバイス名 \\コンピュータ名\共有名 パスワード /user:コンピュータ名\ユーザー名 なお,ドメイン環境の場合は,以下のように「ドメイン名\ユーザー名」の書式で
NTTドコモとソニー・エリクソン・モバイルコミュニケーションズ(SEMC)が2010年4月に発売する新Android端末「Xperia」は、世界市場を意識したスマートフォンとしては珍しく日本向けのカスタマイズが随所に施されている(関連記事1、関連記事2)。SEMC独自アプリのビューア兼ランチャーの「Mediascape」「Timescape」と予測変換付きIMEの「POBox」、NTTドコモのアプリ配信サービス「ドコモマーケット」という4大ポイントのデモ動画からは、国内でのAndroid普及を狙う両社の“本気度”が見て取れる。 メディア・プレーヤのMediascapeで各種コンテンツを横断 「Mediascape」は、Xperia用に独自開発したメディア・プレーヤだ。コンテンツが流れ込み、流れ出すイメージを模したユーザー・インタフェースを持つ。Xperiaに転送/ダウンロードした楽曲や映像
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こんな事情もある。米欧には、多くの地球観測事業者が存在する(米2,欧3社)が、日本には衛星を所有する商用地球観測事業者は存在しない。類似企業としてパスコがあるが、ドイツの観測事業者のアジアにおける観測部門を担当するほか、米国などの衛星画像を販売しているにすぎない。つまり、そもそも国内にはこの分野の市場がないのである。 衛星はある。たとえば「だいち」は、研究衛星として一定の水準にあると評価されている。けれども、継続性やコストの問題があり、とても商用にはなりそうもない。 打つべき手 以上、JAXAの産業振興上の状況をみると、きわめて厳しい状況にあることがわかる。その原因もいろいろあるだろうが、かなり本質的な問題として、組織上の問題があるのではないかとにらんでいる。すなわち、JAXAが文科省の所管であるということだ。 研究開発事業との位置づけになれば、どうしても一品生産になりがちで、シリーズ化な
「テストやレビューをしっかりやれ」「プロジェクト・マネジメントをキッチリ徹底しろ」――今のソフトウエア開発では,誰もが品質確保の確かさを「キッチリ」としか表現できない面がある。 エンジニアリングの実践に程遠いこうした現状から脱却し,ハードウエアと同じ地位を持つ工業製品としてソフトウエア開発を昇華させる必要がある。そのための道具として「形式手法(formal methods)」を知り,見直すべき時が来た。(日経エレクトロニクス 2005年12月19日号 特集より、進藤 智則=現在は日経Robotics編集長) 第1回:「ソフトは軟らかい。すぐ 直せる」――ひょっとして…まだ,そう思っていませんか? 第2回:現状はエンジニアリング以前,解釈ミスを減らす方法論へ(1) 第3回:現状はエンジニアリング以前,解釈ミスを減らす方法論へ(2) 第4回:10分で分かる形式的手法 第5回:国内でも成功事例が
大手SIベンダにてSEやPMやアーキテクトとして勤務したのち,現在は株式会社豆蔵のチーフコンサルタント。主に超上流のプロセスである要求開発やオブジェクト指向,アジャイル開発のコンサルタントとして活躍中。開発の現場にこだわり,開発の現場を少しでもよくしたいと日夜奮闘している。要求開発アライアンス 執行委員。著書に『オブジェクト脳のつくり方』や『eXtreme Programming実践レポート』(ともに翔泳社発行。後者は共著)などがある。 この連載も「刺激的」な内容が続いたと思いますので,今回は関数型のコーディングに普段なれていない皆さん向けの内容をお届けします。 そんなことを書くと,まるで私も関数型バリバリ…みたいですが,全くそんなことはありません。今までは仕事はJavaばかりで,昨年羽生田さんがやっているScalaに興味を持って取り組んで以来,ずっと「関数型」の考え方がよくわからなくて,
本連載では,次世代のエンタープライズ・プラットフォームを支える言語として,このところ最も注目を集めている言語「Scala」の魅力をお伝えしていきたいと思います。Scalaは,技術的にもかなり刺激的で,楽しい言語に仕上がっています。最初の一歩から刺激的な技術解説まで,幅広くScalaのおもしろさ,楽しさをお伝えしたいと思います。 第1回 なぜScalaなのか? 第2回 Scalaの基本的な文法 第3回 Scala言語を探検する(1) 第4回 Scala言語を探検する(2) 第5回 Scala言語を探検する(3)関数型言語としてのScala 第6回 Scala言語を探検する(4)Scalaの型システム 第7回 関数脳のつくり方 First Season 第8回 Scala DSLでできること 第9回 Scala DSL事始め(前編) 第10回 Scala DSL事始め(後編)
先日,知り合いのエンジニアと話していたら「スキルアップという言葉に正直,うんざりしている」という話題になった。「技術力を磨け」「業務知識を身に付けろ」「コミュニケーション能力も重要だ」---。こんなことを毎日あちこちで言われると「そんなの分かっている。もうオーバーフローだよ」と,うんざりするという。 最近は求められるスキルが幅広く,そのうえ高度化・専門化している。ゼネラリストとスペシャリストの能力を同時に要求される矛盾すらある。同じように感じているエンジニアの方も多いのではないだろうか。 そんなところに,日経SYSTEMSの7月号で「自分向上」の特集がアサインされた。 さて困った。どうやったら押し付けがましくならないか。自分向上を「つらい」ものではなく,「楽しい」ものにするにはどうしたらよいのか……。 そこで記者は,シンクロナイズド・スイミングの五輪メダリスト,武田美保さんに取材を申し込ん
前回は,どの会社でも通用する仕事術を構成する7つの力のうち,「教える」をテーマに9の重要項目を説明した。7つの力は以下の通りである。 「教える」力は,どの職場でも必要であり,身につけると非常に有利になる。ぜひ,実際に試していただきたい。 今回は,2つめの「マネジメント」を取り上げる。これも,どの会社でも使える重要な仕事術である。ここでは,マネジメントを「チームでの協業作業や関係者に依頼した作業などの仕事を進めるために行う管理作業」と定義する。例えば,仕事の目標設定,作業の定義と責任分担,進捗確認などが該当する。以下,この前提で説明を進めていく。 仕事がうまく行かない人は「ネガティブ特性」を持つ 筆者は,会社で教育担当を長く務めている。10年前からは教育コンサルタントの仕事もしている。このため,以前から仕事上の悩み相談を受ける機会が多かった。 筆者に相談を持ちかける人のほとんどは,仕事がうま
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