漫画や小説にも流行というものがある。 「転生しても天パだったし金はさらになかった」というような異世界転生ものは今でも人気であり、ネットサーフィンをしていると、セックスレス漫画の次に広告漫画を見かける。 そんな異世界転生ものの中でも最近は「悪役令嬢」を扱ったものをよく見るようになった。
タイトルが全てと言えばそうなんですけど、これ思ってる人って結構いると思うんですよ。もちろんファンアートを描く人やそれを喜ぶ作者の気持ちを否定するつもりはこれっぽっちもありません。ただファンアートをweb小説の本文に載せるのはやめてほしいのです。 何故ファンアートを載せるのをやめてほしいのか理由を説明していきます。まず当たり前のこととして小説単体って基本的には文字だけなんですよ。書籍化してる本なんかは挿絵やら表紙やらで視覚的に訴えてきますが、それは”書籍”として完成度をあげる(売れる)ためなわけです。物語を頭でイメージしやすくなったり、絵が好きで買ってくれる層も出てくるのでとても大事です。世に出ている本(ここではライトノベルとします)は書籍化の段階から組み合わせがか考えられてるセット商品なんですよ。別々の物がくっついてるわけじゃないんです。挿絵を付けるのは書籍としての完成度を上げるためなんで
山口直彦 「活字離れ」「出版不況」が叫ばれて久しい書籍業界だが、いま「なろう系」と呼ばれるジャンルが活況を呈している。 縛りが少なく、斬新なアイデアを盛り込めることが大きなメリットだったが、作品が増えるにつれて新たな問題点も見えつつある。 本稿は、とある「なろう系」作家が投稿した、一風変わった短篇作品を取り上げ、「なろう系」が露呈している問題点を議論する。 はじめに――小説書き(アマチュア)が作家になる話 Webサイト「小説家になろう(1)」(以下、「小なろ」と略記)は株式会社ヒナプロジェクトが運営する小説投稿サイトである。作品投稿・閲覧は誰でも無料でおこなうことができ、ジャンルもほぼ問わない(2)。投稿者・読者の双方に使い勝手がよかったことから人気に火がつき、投稿作品数は約79万作品(3)。SimilarWebが分析・公開している日本の上位Webサイトランキングによれば、「小なろ」のアク
現在放送中の、アニメ版『乙女ゲームの破滅フラグしかない悪役令嬢に転生してしまった…』(以下『はめふら』)が好評だ。原作はWeb小説で、「一迅社文庫アイリス」から少女小説として出版され、『月刊コミックゼロサム』でコミカライズもされている。(関連記事:アニメ版『はめふら』、原作ファンも虜にする魅力 メディアミックス成功のポイントは?) コミック版『乙女ゲームの破滅フラグしかない悪役令嬢に転生してしまった…』1巻 女性向け小説で人気のある「悪役令嬢もの」だが、TVアニメに進出したことで性別を超えて認知度も上がり、ジャンル自体への注目が高まっているようだ。まずはそのジャンルを築いてきた、代表的な作品を振り返ってみよう。 コミック版『悪役令嬢後宮物語』1巻 タイトル自体に「悪役令嬢」を打ち出した『悪役令嬢後宮物語』が2012年。架空の西洋風世界を舞台に、(いわゆる「現代からの異世界転生」ではなく)「
【注意】この調査はあくまで一個人が勝手に行ったものです。内容に不備やヌケ・重複はあります。ネタの一つとして楽しんでもらうことを強く推奨します。 ことの始まりタイトルそのままです。 昨今、ラノベ・アニメ・漫画で主人公が異世界に行く作品が多いので、主人公及び主要人物が異世界に行くまでの職業は一体なんだったのかを超ざっくりと調べてみました。転生モノの場合は、転生前の職業です。職種も混じってます。 調査方法実際に読んで調べるのは不可能なので、2020年5月26日〜5月31日までの5日間で、通販サイトで異世界・転生モノの商品を検索して、サイトに掲載されている「タイトルとあらすじ」をざっと読んで判断しました。 調査結果こちらになります!はい、ドン!!!! 人物像読者層を10代中盤からアラフォーと仮定して、基本的には読者に近い人間像の人が異世界へ行ってます。 性別では女性より男性が、年齢は下は13歳ぐら
先日、すでに再アニメ化が告知されていた「ダイの大冒険」関連の情報が一気に公開され、アニメの最新情報に加えていくつかのプラットフォームでのゲーム化、さらにはVジャンプでアバン先生を主人公にした新連載の開始まで告知されました。「アバン先生」は、同作品でかつての勇者として主人公たちを教え導き、さらには自分も敵と果敢に戦う名キャラクター。この「ダイの大冒険」でもとりわけ人気の高いキャラクターで、自分も1、2を争うほど好きなキャラクターだっただけに、今回の展開には思わず身を乗り出して喜んでしまいました。なんでも、かつての連載当時にアバン先生の外伝が掲載されたのもVジャンプだったらしく、ここでの再登場はかつてのファンの誰もが待ち望んだものとも言えそうです。 自分がこの「アバン先生」を好きな理由は、とにかくまさに「先生」として、すなわち後進の主人公達を教え導く指導者役として優れていたこと。こうした導師(
なろう作品の大半は、「経済開発初期の夢に没入したい、その段階に参加したい」が露骨なので、現在各所で活発な19世紀の回帰の現れとして考えている — 白江幸司 (@ttt_cellule) May 31, 2020 資源の有限性や環境負荷をめぐる不安を打ち消したり、ゲーム的な簡略性・手頃さを付与するために導入されるのが、ダンジョン設定であり、たいていの無茶はダンジョンの特性が可能にしてくれる。ただし、『異世界のんびり農家』はそれまでのダンジョンものから農地運用にシフトし、区切りとなった。 — 白江幸司 (@ttt_cellule) May 31, 2020 大半の作品には、経済開発の初期の夢への憧れやその参加の渇望があると言ったわけだが、これは大別して、貴族などの統治者か、冒険者か、商人かに分かれる。貴族などは内政や開発しやすく、実行し税収や承認を得ることで別の話にもつながっていく(王との謁見
1 vaporwaveがユートピアの失墜やノスタルジーなど現代性を体現するジャンルとして注目されている。ユリイカが特集したのはその現れだろう。とはいえ、音楽批評の側においては、そうした現代性を物語るアレゴリーとして注目が集まることと、個別の音楽作品やジャンルの趨勢との関係について考える必要があるため、一定のジレンマがあるようだが……。 ところで、vaporwaveほど名指しや認知が明快にまとまっていないものの、同じく現代性を体現する方面がある。それは、その茫漠さと分散状態から、とりあえず3つぐらいのカテゴリーの複合として捉えることが可能だ。そのカテゴリーとは、「サバイバル」、「生産・加工・製造・商業」、「ポストアポカリプス」である。これらはゲームにおいて頻出する。そのため、それぞれの語尾にゲームと付けてもさほど違和感がない(サバイバルゲーム、生産ゲーム、アポカリプスゲーム…)。また、ゲーム
「AnimeJapan 2020」や「Comic Market 98」などの大型イベントがコロナウイルスの影響により自粛&中止となりました。秋に予定されている「東京ゲームショウ2020」も今年はオンラインでの開催を検討とのこと。 この夏に予定されている「Animelo Summer Live 2020 -COLORS-」や、KADOKAWA系レーベルが一大結集する予定の10月開催の「らのすぽ」も状況次第では微妙なところではないでしょうか……。 アニメ業界的には、この2020年春放送のアニメ作品のいくつかは完パケレベルで完成していない作品のアニメ放送が遅れるという状況にもなっています。放送予定作品も放送時期の変更なども多数みられました。 それはさておき、従来なら大型イベントで開催されるステージや、販売ブースなどで発表される予定のアニメ化情報ですがイベントが中止になってしまったので、いくつかの
『82年生まれ、キム・ジヨン』以来、韓国文学がブームになり、ポン・ジュノ監督の『パラサイト』がアカデミー賞作品賞を受賞したことで韓国映画が何度目かの脚光を浴びている。その前からK-POP、そのさらに前から韓流ドラマは日本でも広く受容されてきたが、ウェブ小説は韓国で大きな盛り上がりを見せていたにもかかわらず、日本になかなか入ってこなかった。 Chae Habin『アデライド ノベル版』 ところが2020年3月から「ピッコマ」で、韓国のD&C MEDIA(ディエンシメディア)が版権を管理するChugong『俺だけレベルアップな件』とChae Habin『アデライド』の日本語版が読めるようになった。おそらく韓国ウェブ小説が本格的にスマホアプリで翻訳配信されたのは初めてのことだろう(紙ではイ・ヨンド『ドラゴンラージャ』などが2000年代に翻訳出版されたことがある)。 というわけで今回は韓国ウェブ小
2020年05月04日19:05 カテゴリオタクin中国 中国オタク「ネット小説無料化反対の声が燃え上がっている件について」 ありがたいことにネタのタレコミをいただきましたので今回はそれについてを。 以前の記事 中国オタク「日本のラノベ、ネット小説原作アニメが時代遅れな理由を考えてみよう」 中国のネット小説ジャンル「無限流」、その源流となったのは「GANTZ」 などでも出ていましたが、中国のネット小説は中国国産コンテンツ屈指の存在感を持つジャンルとして発展した理由の一つに、文字数課金プラットフォームによって人気作品を生み出せれば「チャイナドリーム実現の場所」「創作で食える可能性がある場所」になったという事情があります。 しかし最近中国のネット小説最大手サイト「起点」などを運営する閲文集団に関して、ネット小説を無料化するのではないかという噂やそれに伴う諸々の情報が飛び交うなどして炎上気味とな
外出自粛で暇な皆さんに読んでいただきたいweb小説を集めました。 主にWeb小説をあまり読んだことがない方を対象にした記事です。 様々なジャンルから選んだので、ピンときた作品だけを読んでいただければと思います。 短編『ゴリザードリィ~狂ゴリラの試練場』 Web小説の短編といえばまずこれ。ゴリラもウィザードリィもみんな好きなのでカツカレーみたいなもんです。 『太宰治、異世界転生して勇者になる ~チートの多い生涯を送って来ました~』 ただの一発ネタでは終わらない太宰への愛を感じる良作。ヒットを受けて作者さんが連載版を書いているので、短編が面白かったらそちらも読んでください。 『オール・ユー・ニード・イズ・吉良~死に戻りの赤穂事件~』 赤穂浪士による討ち入りで死んだ吉良義央が、討ち入り当日を何度も死に戻る傑作短編。 中編『歯車天命~異世界に転生したら無理やり勇者にさせられました~』(完結、22万
僕はマイストリートという編集プロダクションに務めていて、毎年『このライトノベルがすごい!』という書籍を編集しています。ライトノベルについてはなるべく包括的に状況を見るようにしているのですが、こちらの記事でも書いたように、2010年代からはWeb発のライトノベルの隆盛と、別分野としてライト文芸・キャラ小説も爆発的に増えてきたことで、広義の“ライトノベル”というものをしっかりと追うことが難しくなってきています。 とはいえ、編集者という人間は作品を読んだときに、「自分が関わっているレーベルからの出版に向いているものなのか」、「約半年後以降(刊行される時期)に広く受け入れられる設定・内容なのか」、ということを考えています。 そして、「作者がどういった意図を持って書いているのか」「どういった読者がこれを喜び、受け入れてくれるのか」といったターゲット読者についても考えていきます。 これは個人的な意見で
拝啓。コロナ禍により家ごもりの毎日を過ごしている候、増田ならびに紳士淑女の諸君に夜のおかずとしてノクターンノベルズのおすすめ十篇を紹介したいと思う。あまり小説を読み慣れていない諸君を想定して、完結済みかつ出来るだけ短めの小説を選んでみた。各種ランキングには入ってこないような作品もあるので、嗜好が似ている人は参考にしてほしい(あとオススメ教えてほしい)。 言うまでも無いがノクターンノベルズとは男性向け18禁版小説家になろうである。女性向けのムーンライトノベルズは今回紹介しない。 紹介する作品は、「兄に惚れる妹などこの世に存在しないしオレも別に妹を愛しちゃいない 」、「茜色の世界に思いを馳せる」、「召喚術のいけない使い方 」、「注文の多い魔王城攻略され記 」、「ある日突然男友達が美少女になっているなんてよくある話で 」、「雪待茶屋 」、「恋愛金融 」、「魔界行きの鈍行列車の旅 」、「ウチのお嬢
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く