「外郎売」の台詞の全訳です。 今の歌舞伎の「外郎売」で、これ全部は出しません。二代目団十郎が舞台に出した、原型とされているものがこれです。 二代目団十郎がこのセリフ作ったのは、享保三年(1718年)です。 われわれが歌舞伎や時代劇で知っている、またはイメージする江戸風俗というのはかなり江戸も末期のもので、文化文政どころか嘉永、慶応あたりのものです。 江戸初期に作られた「外郎売り」の風俗背景を正確に知るのはかなり難しいのです。 「その時代にしか通じないシャレ」や「その時代はアタリマエだった生活習慣」がわからないと理解できない単語もたくさんあるはずで、そのへん限界はあるかなと思います。 「ここ違う」など、ご存じの方は、細かいことでもけっこうですので、コメントなどで教えていただけるとありがたいです。お待ちしています。 =歌舞伎の「外郎売」作品解説=へ 拙者 親方と申すは せっしゃ おやかたともう