ドイツでは、すでに小学校のうちから留年があるという話は聞いていた。ところが、ドイツで生活するようになり、実態が少々違うことを知った。 小学校に留年制度があるどころか、小学校入学以前に、すでに留年らしきものが存在するのだ。これを、勝手ながら“ソフト留年”と名づけてみた。では、ソフト留年とはどんなものか。 ドイツの各市町村には、「入学準備クラス」という特別クラスを設置している公立小学校が、たいてい一カ所はある。「入学準備クラス」には、学齢に達していながらも、学校生活を送るためには、まだ訓練が必要と思われる児童が在籍し、入学前の一年間を過ごす。 この「入学準備クラス」を担当する教員の大事な任務のひとつに、次のようなことがある。 地元の幼稚園を定期訪問して年長園児を観察し、ひとりひとりの園児が、小学校生活に耐えうる発達条件を満たしているかどうかを見極めるというものだ。具体的には、ごく簡単な筆記テス
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