ちきりん:もし解雇規制がなくなれば、企業はこう言うでしょう。「あなたの年収は800万円ですが、仕事の価値は400万円なので年収を半分にします。それが嫌なら辞めてください」と。しかしこのように迫っても、多くの人は年収が半分になっても、会社に残るでしょう。 なので解雇規制が導入されれば、雇用を減らさず給与を引き下げることができる。そうすると、余ったお金で若者を雇用することができる。 赤木:少なくとも企業は成長しようと考えているので「給与を半分削ったからOK」という動きにはならない。その余ったお金は、どこに使うか分かりません。 ちきりん:お金の使い道は、日本国内であってほしいということですか? 赤木:ですね。ただ企業が海外に逃げるのは、仕方がない。彼らが出て行くことで、新たな企業が誕生することを期待するしかない。これまで日本を牽引してきた大企業が、今後も引っ張っていく必要なんてどこにもありません