東芝は従来のコンピューターの計算能力を大幅に向上させる新しい技術を開発したと発表しました。「組み合わせ最適化問題」と呼ばれる計算では世界最速を実現したとしています。 最適な解を選ぶ「組み合わせ最適化問題」の計算では、NTTが開発しているレーザーを使ったコンピューターの10倍の速度で計算し、世界最速を実現したとしています。 この計算は新薬開発での分子の設計や効率的な配送ルートの選択などさまざまな分野での活用が期待されていますが、従来のコンピューターでは膨大な時間がかかるため計算には開発が進む「量子コンピューター」が必要だとされていました。東芝は新技術について年内の実用化を目指すとしています。 東芝の研究開発センターの後藤隼人主任研究員は「従来のデジタル計算機をそのまま活用できるのがいちばんの成果であり、社会や産業を効率的にしたい」と話しています。
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