鹿児島県内で新型コロナウイルス感染の爆発的な拡大が続き、重症患者が急増している。医療従事者の欠勤も相次ぐ中、重症者に対応するには通常より多くの人員が必要になる。現場は「医療崩壊寸前。持病のない若い世代でも重症化する人が増えている。せめて感染者数が頭打ちになるまでは感染リスクのある行動を控えて」と訴える。 県内の新規感染者は、18日までの1週間だけで2万6000人を超え、前週の1.1倍と拡大が止まらない。集中治療室(ICU)での治療または人工呼吸器が必要な重症者は、8月上旬まで1~5人で推移していたが、14日に過去最多の11人になってから、16日時点で14人まで増えている。 県は感染拡大を受け、コロナ病床を7月から段階的に増やし、重症者用は現在15医療機関に40床ある。使用率は35%で、比較的余裕があるように映るが、病院関係者の一人は「人工呼吸器を使うスタッフは高い知識や技術が求められ、全て