【シリコンバレー=中藤玲】米動画配信大手ネットフリックスは12日、映画やドラマなど配信作品の合計視聴時間を半年ごとに一般公開すると発表した。これまではブラックボックスだったが、全米の脚本家や俳優陣のストライキを経て、作品ごとの視聴データに応じた報酬還元などで合意していた。1〜6月の視聴は55%が独自作品だったことも明らかになり、積極的なデータ開示で透明性を高める狙い。「時間の経過とともに、クリ

パラマウント・ピクチャーズ前で声を上げるSAG-AFTRAメンバー(11月8日撮影) - Mario Tama / Getty Images 16万人の組合員を擁するハリウッドで最大の組合・全米映画俳優組合(SAG-AFTRA)の118日間にわたるストライキが、現地時間9日午前0時1分をもって終結する。SAG-AFTRAが、AMPTP(米映画製作会社やストリーミング会社が加盟する全米映画テレビ製作者協会)と暫定合意に至ったと Los Angeles Times などに発表した。 【動画】ストライキで来日中止となったトム・クルーズ SAG-AFTRAのストライキは7月14日にスタート。報酬の引き上げのほか、人工知能(AI)を通じた画像の不正使用に対する保護策、視聴者数に基づいたストリーミング報酬などを求め、AMPTPと交渉を重ねてきた。AMPTPは3日、AMPTPいわく“最後にして最良の”オ
ネットフリックスの大ヒット作『イカゲーム』は、同社にしてみれば「とてもコスパのいい買い物」だった。 韓国国内ではまったく買い手がつかなかった同作の脚本に、ネットフリックスは賭けたのだという。 全9話完結で1話あたりの制作費は約240万ドル。米紙「ロサンゼルス・タイムズ」によれば、別のヒット作『ストレンジャー・シングス』の全制作費の約4分の1だったという。それでいて同作は6つのエミー賞を受賞し、公開初日から28日間で16億5000万時間も視聴され、ネットフリックス史上最高記録を樹立。これにより同社の企業価値は推定9億ドルまで急上昇した。 ところが、作家兼監督のファン・ドンヒョクの生活は、多少上向いたものの「大きな変化はない」。 なぜなら、同作の「知的財産権をネットフリックスに譲渡する」契約を交わしたからだ。この契約上、最初の放送後に作品が再放送される際に作家や監督、俳優らが受け取れる「ロイヤ
全米脚本家組合(WGA)のストライキが始まって、3日目。2007年から2008年にかけての前回のストは100日続き、映画、テレビの製作に大きな打撃をもたらした。製作がストップすることの影響はケータリングやドライバーなど周辺のビジネスにも及び、このストがロサンゼルスの街に与えた損失は30億ドルといわれる。 だから、今回のストが起こらないでほしいと誰もが思っていた。その一方で、業界では、このストは避けられないだろうともわかっていた。映画スタジオ、テレビ局、配信会社などを代表する映画製作者協会(AMPTP)とWGAは、契約更新期限の6週間前から新しい契約内容についての話し合いを重ねてきたが、両者の求めることにはあまりに開きがありすぎ、真夜中まで続くかと思われた最終日の交渉は早々と終了したほど。ストが始まってからも、話し合いは再開されていない。 この大きな対立の背景には、配信の台頭によって伝統的な
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