デジタルカメラが主流となる中、撮影したその場でプリントができる富士フイルムのインスタントフィルムカメラ「チェキ」が異例の売れ行きをみせている。韓国や中国の若者らを中心に人気を集め、日本でも支持が拡大。平成24年度の販売台数は過去最高の160万台を記録した。同社は欧米にも売り込みをかけ、25年度は前年度比25%増の200万台を目指す。 インスタントカメラは、米ポラロイドが昭和23年に世界で初めて発売したが、デジタルカメラや家庭向けプリンターの普及で販売台数が減少し、2000年代後半に生産を中止していた。 富士フイルムは平成10年に「チェキ」を発売。ピークの14年度に100万台を売り上げたが、17年度には10万台まで販売が激減していた。 人気に再び火が付いたのは、19年に韓国のテレビドラマでチェキを使うシーンが放映されたのがきっかけ。中国の著名なファッションモデルがブログで紹介したこともあり、