ここ数年でミニシアターの閉館の知らせを何度耳にしただろうか。東京だけでも、「アップリンク渋谷」をはじめ、「渋谷TOEI」「岩波ホール」がその長い歴史に幕を下ろし、2024年1月には「吉祥寺プラザ」の閉館も決まっている。 そこには、パンデミックだけではなく映画館支援の構造的な脆弱(ぜいじゃく)さがあると訴えるのは、「action4cinema / 日本版CNC設立を求める会」だ。同社はミニシアター・エイド基金の協力を得て、全国のミニシアターに経営状況についてのアンケートを実施。10の設問に対して、全国97団体78館が回答した。匿名が多かったというが、うち8館は東京のミニシアターからも回答が得られたようだ。 画像提供:action4cinema図1 衝撃的なのは、第1問となる現在の経営状況(図1)について。7「とても良い」「良い」「やや良い」「普通」「やや悪い」「悪い」「とても悪い」の選択肢が
