こんにちは、パオロ・マッツァリーノです。みなさんは、たとえば目がかすんで見えづらいなあと感じたら眼科に行きますよね。腰が痛けりゃ形成外科で診てもらう。日本では医師免許を持っていれば、どの病気を診察・治療してもかまわないのですよ。それなのになぜみなさんは、病気になったら症状に応じて専門の診療科を受診するのですか? それは、病気の種類があまりにも多いため、すべての病気を適切に治療できる医師がいないからです。だからそれぞれの医師は、特定の部位や症状の治療に専念して専門医としての実績を上げていくわけです。そういう医師に診てもらったほうが病気が治る確率が高くなるとわかってるから、みなさんも専門の診療科にかかるのです。 そんなこと説明されなくてもわかってる? そう、これはあたりまえのことなんです。では、中居正広さんはなぜ、企業法務が専門の弁護士を自分の代理人にしたのでしょう? 中居さんは第三者委員会の