違和感を覚えた、山本昌の引退登板――ファンとの別れの形に多様性を球界のレジェンド・山本昌の現役引退登板は、広島のクライマックスシリーズ進出を懸けた一戦だった。「引退試合」を公式戦で行う必要があるのか。MLBのような1日契約という方法もあるのではないだろうか? 2015/10/11 打者一人の限定登板 一時代を築いたレジェンドたちが、ここまで大挙してユニフォームを脱いだシーズンも珍しいのではないだろうか。彼らによってプロ野球の歴史に刻まれた偉大な軌跡には心から敬意を表したいし、魂のこもったプレーを通して与えてくれた数々の感動は絶対に忘れない。 同時に、どうしても違和感を禁じ得ないシーンが終盤に相次いで見られた。今シーズンもまた、公式戦の一部が引退試合の舞台となったことに対してだ。 まだ記憶に新しいのは、10月7日にマツダスタジアムで行われた広島東洋カープ対中日ドラゴンズ。中日の先発マウンドに