中堅自動車部品メーカーのユーシンは31日、新聞広告を通じて7〜8月に公募した次期社長への応募者の中から、副社長など幹部約20人も採用する方針を明らかにした。多くの幹部を公募で採用するのは異例だ。 応募の条件は「英語に堪能な30〜40代」などで、入社当初の年俸は3500万円程度、社長就任後は6000万円程度が予定されていた。 8月10日の期限までに1722人から応募があり、中には大手企業の海外駐在経験者や現職官僚もいた。海外売上高の拡大を目指す同社は「逸材が多く、人材紹介会社に頼むより有効だ」(広報担当)と判断し、幹部ポストを増やすことにした。9月中に書類選考を終え、10月から面接を始める。選考過程で、候補者に社長以外の役職も提案し、了承が得られれば採用する。