英国のインターネット調査会社ユーガブ(YouGov)が8日発表した最新の世論調査で、スターマー首相の支持率が27%、不支持率は63%となった。首相としての支持率は2021年9月以降で最低水準となり、右派ポピュリズム政党リフォームUK(旧ブレグジット党)のファラージ党首の28%を下回っている。 調査は4~6日、英国の有権者2,121人を対象に行われた。支持率から不支持率を差し引いた純支持率でスターマー氏はマイナス36ポイントとなり、前回からさらに下げた。ファラージ氏は不支持率が63%で、純支持率はマイナス35ポイント。一方、ファラージ氏の極端な不支持層は49%に上り、スターマー氏の41%を上回っている。 7月の下院(定数650)選挙で労働党は411議席を獲得し、地滑り的勝利を収めた。しかし、スターマー氏は首相就任以降、高齢者に対する冬季燃料費補助の大幅削減を表明するなどして多くの反発を招いた