2009年03月24日23:47 カテゴリ ゲームの行為はゲームのルールに言及してはならない〜ソフトバンクの危機---安冨歩 ソフトバンクが就職活動中の学生に、採用をエサにタダ働きで営業させている。これは「販売合戦」というゲームと「就職活動」というゲームとを混同するものであり、論理階梯を乱す行為である。法に触れるかどうかを別にして、これは「恋愛」というゲームと「組織運営」というゲームとを混同するセクシャル・ハラスメントと同等の卑怯なやり方である。 この話はとても大切なことを教えてくれている。それは、ゲームの中の行為が、ゲームのルールに言及してはならない、ということだ。人間はそういう行為をされると非常な不快感を感じるようになっており、そういうことをする者を「卑怯」だと感じるようにできている。この感覚が、社会の公正さと秩序とを守る重要な機能の一つである。 ソフトバンクのやり方は、「就職活動」