購入者に渡された井上大佑さんの写真が入った証書。1口を独自に1GaiB(ガイブ)と名づけている(証書番号の一部を消しています)取材に答える井上大佑さん カラオケの発明者として知られる井上大佑さん(70)の手書きメモの著作権が2万口に分割され、各地のお年寄りらに1口100万円以上で売られていることが分かった。「配当が得られると聞いたが本当か」との問い合わせが相次ぎ、文化庁は9月から、著作権譲渡の登録を一時見合わせる異例の措置をとっている。井上さんは「配当は確約はしていない。末端で間違った営業があれば問題だ」と話している。 井上さんは兵庫県西宮市在住で、1971年ごろにカラオケ装置を発明。特許をとらなかったため巨額の権利収入をふいにしたと、後に話題になった。ユーモアにあふれた科学研究などに贈られるイグ・ノーベル賞を04年に受賞し、米誌「タイム」の「20世紀で最も影響力のあったアジアの2