小笠原、伊豆両諸島周辺で中国のサンゴ密漁船とみられる漁船が出没している問題で、海上保安庁は10日、確認できた漁船は8日より50隻以上少ない141隻で、うち小笠原の父島や母島を離れ、遠ざかりつつある漁船が76隻に上ることを明らかにした。小笠原のサンゴは父島や母島周辺に多いが、海保は「密漁をやめたのかどうかはまだ判断できない」としている。 第3管区海上保安本部(横浜市)が航空機や巡視船で10日日中に確認した。小笠原周辺には120隻がおり、うち76隻は、父島の西約130キロにある西之島の南東の領海(沿岸約22キロ)の外を西へ向かっていた。ただ、残る44隻(うち領海内に10隻)に移動する様子はなく、伊豆諸島の鳥島周辺の領海内にも21隻がとどまっているという。 海保は8日に192隻を確認。小笠原に176隻(同109隻)、伊豆諸島に16隻(同13隻)だった。
![中国のサンゴ密漁船、76隻が小笠原離れる 海保が確認:朝日新聞デジタル](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/eb4f312f27f2a6919f370df82d28a982f0e0a244/height=288;version=1;width=512/http%3A%2F%2Fwww.asahicom.jp%2Farticles%2Fimages%2FAS20141110004702_commL.jpg)